リザード(Japan) 2006/11/29掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ミラーズ、
フリクションなどとともに東京ロッカーズの中心として活動し、カリスマ的魅力を放った
リザードの1980年のライヴ映像が、来年1月27日に
『ロックンロール・ウォーリアーズ-LIVE’80-』(写真・TMSS-039 \4,935(税込))としてDVD化されます。
このたびDVD化されるのは、1980年に行なわれた、リザード史の中でも人気の高い「鋼鉄都市破壊指令ツアー」時代のライヴ映像。グラム路線だった前身バンド、紅蜥蜴からリザードへ改名後、
ジャン・ジャック・バーネル(
ストラングラーズ)のプロデュースによる
セルフ・タイトル1stアルバム(副題「鋼鉄都市ヲ破壊セヨ」)をリリースした直後のものなので、待ち望んでいた方も多いのでは。
ヴォーカリストのモモヨの言動や、次々と打ち出されるビジュアル、スキャンダラスなイメージが先行しがちなリザードですが、ニューヨーク・パンクの影響が色濃い東京ロッカーズの中にあって、ストラングラーズの血を受け継いだともいえるバンド。その彼らが進化を遂げて花開き、後続へ影響を与え続けるまでとなった歴史の一幕として貴重な映像です。
千葉の工業地帯を未来都市のイメージとしてジャケットに配した彼らの1stアルバム発売が1979年。80年代初期に起こったサイバーパンク・ムーブメントを予見していたバンドとしても大きな足跡を残した彼ら。
リドリー・スコット『ブレードランナー』(1982年)、荒廃した千葉シティを舞台に繰り広げられるサイバーパンク小説の名作『ニューロマンサー』(1984年)よりも早く、サイバーパンク・ムーヴメントを体現したバンドが、日本で活動していた記録としてもファンのみならず多くの方に手にとっていただきたい作品です。