マイケル・ブレッカー 2007/01/15掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ジャズ・テナー・サックス奏者の
マイケル・ブレッカーが1月13日、白血病のためニューヨークで死去しました。57歳でした。
一昨年より骨髄異形成症候群を患い、ライヴやレコーディング活動を休止。昨年6月には一時ステージに復帰して快復の報が伝えられましたが、残念ながら帰らぬ人となってしまいました。
マイケル・ブレッカーは1949年フィラデルフィア生まれ。的確なテクニックを駆使してさまざまなアーティストと共演。75年にトランペット奏者である兄・
ランディ・ブレッカーとともに
ブレッカー・ブラザーズを結成し、アルバム
『ヘヴィ・メタル・ビ・バップ』などの名盤を発表、世界的なフュージョン・ブームを巻き起こしました。また80年代にはウィンド・シンセ(EWI)を使った革新的なエレクトリック・サウンドを創造、近年はアコースティック路線に転じ、ジャズ・サックスの第一人者として快作を発表していました。
グラミー賞受賞11回を誇り、
コルトレーン以後に現れたもっとも重要なテナー・サックス奏者と言われた才人。その若すぎる死が惜しまれます。