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ジャズ新譜通信〜マーク・マーフィー、エディ・ヒギンズ、パティ・オースティンほか

2007/02/08掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
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 今回も「ジャズ新譜通信」として、今後発売されるジャズおよびフュージョンの新作を数点ずつご紹介いたします! 今回は2月発売の新作をご紹介。なお、曲目などは各ディスクのリンク先をご覧ください。

≪2月7日≫

石原江里子
イギリスを拠点に活動するシンガー/ピアニスト、石原江里子のアルバム4作目『ラヴ・スタンダーズ』(PCCY-30114 \2,625(税込))は自身初のスタンダード集。新録曲に既発アルバムのスタンダード曲をプラスした全14曲は、バレンタインデーにぴったりなラブ・ソングばかりです。2月7日発売。

M's(マサちゃんズ)
佐山雅弘(p)、小井政都志(b)、大坂昌彦(ds)による、M’s(マサちゃんズ)の初ライヴ・アルバム『ウィ・ガット・リズム〜マサちゃんズ・ライヴ・アット・ミューザ』(VICJ-61430 \3,150(税込))が2月7日に発売。2006年11月3日にミューザ川崎で行なわれた、東京交響楽団とのジョイント・コンサートが収録されています。

マーク・マーフィー
ベテラン・シンガー、マーク・マーフィーの新作『ラヴ・イズ・ホワット・ステイズ』(UCCM-1107 \2,500(税込)・写真)が2月7日に発売。前作と同じくティル・ブレナー(tp、flh)がプロデュースを手がけています。リー・コニッツ(as)、ドン・グルーシン(key)らが参加し、「ストールン・モーメンツ」、UKロック・バンド、コールドプレイの「ホワット・イフ」などを収録。

≪2月18日≫

アイウォーターリリーズ
ノルウェー・ジャズ・シーンを賑わせている、女性ヴォーカル、ギター、トランペット、ベースによるjazzwayの若手ユニット、アイウォーターリリーズ(Eyewaterlillies)が、ファースト・アルバム『スラント・オブ・ライト』(BOM-24119 \2,520(税込))で日本デビューを果たします。歌うというよりも語るに近い詩的なヴォーカルが北欧の風土をイメージさせる作品。アヴァンギャルドなサウンドも、優れたポップ・センスによってすんなりと耳に入るはずです。2月18日発売。

≪2月21日≫

エディ・ヒギンズ
大人気のジャズ・ピアニスト、エディ・ヒギンズの“ロマンス4部作”が、2007年に4枚連続でリリースされます。ヒギンズ自身が選曲した、ラブ・ソングの有名曲や埋もれた名曲など全50曲が、それぞれ4つのテーマに分かれて収録されます。レコーディング・メンバーはヒギンズ(p)、ジェイ・レオンハート(b)、新メンバーのマーク・テイラー(ds)。テイラーはルー・タバキン・バンドのドラマーです。発売はヴィーナスレコードで、第1弾が『素敵なロマンス』(TKCV-35385 \2,800(税込)/2月21日発売)、第2弾は『恋に過ごせし宵(仮)』(TKCV-35386 \2,800(税込)/3月21日発売)。また話題を呼ぶことになりそうです。

ティシジ・ムノズ
オルタナティヴ・シーンの異才ジム・オルークが、“カッコイイ&アバンギャルドな音”を自らセレクトする新レーベルをスタート。2月21日発売の第1弾『ラブ・オールウェイズ-スピリット・オブ・ジ・エンシェント・マスターズ-』(COCB-53596 \2,625(税込))は、ファラオ・サンダース(sax)のグループを長きにわたって支えたティシジ・ムノズ(g)をフィーチャーした作品集。サンタナやマクラフリンと並び称される名手のスピリチュアルなプレイが聴けます。

安富祖貴子
沖縄出身のジャズ・シンガー、安富祖貴子のセカンド・アルバム『マブイのうた』(MYCJ-30409 \3,000(税込))が2月21日に登場。マブイは沖縄の方言で“魂”の意味。井上陽介(b)のプロデュースで、「マーシー・マーシー・マーシー」「フィーリン・グッド」「ソング・フォー・マイ・ファーザー」などをソウルフル&ファンキーに歌い上げています。

ロナルド・ベイカー
フランスのクリスタル・レーベルものが日本で初めて発売されます。第1弾はロナルド・ベイカーの『ファイブ・フォー・ファン』(XQBV-1001 \1,800(税込)/2月21日発売)。ベイカーはアメリカ出身、93年にフランスへ移住したネオ・ハード・バップのトランペット/シンガー。クインテット編成で、クラブ系の要素も取り入れたグルーヴィなジャズを聴かせてくれます。

ジャック・リー
昨年、“エイジアン・スーパー・ギター・プロジェクト(ASGP)”のメンバーとして脚光を浴びた韓国人ギタリスト、ジャック・リーのフュージョン・アルバム『イースタン・スカイ』(VACM-1301 \2,625(税込))が2月21日に発売されます。長年の活動拠点だったNYで築いた人脈と、近年のアジアン・コネクションが結集した豪華な内容。ラスト・ナンバーでは、ASGPで活動をともにした渡辺香津美のアコギをバックに、ジャックがエレクトリック・ギターで美しい調べを聴かせてくれます。

パティ・オースティン
フュージョン・ヴォーカリストを代表するベテラン・シンガー、パティ・オースティンの5年ぶりとなる新作は『ガーシュウィン・ソングブック』(VACJ-1013 \2,625(税込)/2月21日発売)。録音レーベルはスムース・ジャズ系のランデヴー。パティの前作『エラ・フィッツジェラルドに捧ぐ』はヴォーカル作でしたが、今回もそれに続くジャズ・ヴォーカル系の企画といえそう。「霧の日」「レディ・ビー・グッド」「ポーギーとベス・メドレー」など不滅のガーシュウィン・ナンバーが収録されています。
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