おばあちゃんの留守をひとりで守っている主人公・ミミ子のもとに、小さなパンダの子パンちゃんと、そのお父さんパパンダがやってくる。3人は一緒に暮らし始めるのだが、やがて……。名作『となりのトトロ』に登場した“トトロ”の元祖とも言える、優しくて能天気な大きなパンダと天真爛漫な主人公・ミミ子との心温まる交流と冒険を描いた、
宮崎駿(脚本)&
高畑勲(演出)による劇場アニメ『パンダコパンダ』。その同シリーズの2作品を収めたDVDが「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」としてリリース決定! ウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントより7月2日に発売されます。
『パンダコパンダ』は、当時、自らが携わるアニメーションの世界で、本当に子供に見せるべき良質な作品がなくなっていくことに危機感を抱いていた、高畑勲・宮崎駿・
小田部羊一の3人が中心になって企画された作品。『パンダコパンダ』(72年)、『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』(73年)の2作品が作られています。
2001年に一度DVD化されていますが、今回のDVD
『パンダコパンダ』(VWDZ-8726 税込4,935円/写真)のパッケージには、宮崎駿自身が映画の制作時に描いたイメージ・ボードをジャケットに採用。また、映像特典には、2008年2月よりジブリ美術館にて開催された「パンダコパンダ展」の映像を中心に収録した「パンダコパンダ展〜宮崎駿イメージボードの力〜」が新たな映像として加わります。
パパンダの造形がトトロに似ているという点だけでなく、本編の随所に後の宮崎作品を彷彿させるシーンが登場するなど、数々の名作を発表しつづける宮崎・高畑両監督の原点とも言える本作。アナタもこれを機にぜひご覧ください!
●DVD
『パンダコパンダ』(VWDZ-8726 税込4,935円)
≪あらすじ≫
*『パンダコパンダ』(約33分)
ミミ子は、竹林の中にあるお家でひとりで暮らしています。法事のために遠くに出かけてしまったおばあちゃんの留守をしっかり守っているのです。そんなミミ子のもとに、小さなパンダの子パンちゃんとそのお父さんパパンダがやってきます。ひとりでもへっちゃらなミミ子だけど、優しいお父さんとかわいい子どもがいたらもっとステキでしょう!3人は一緒に暮らし始めるのでした。しかし、ある日動物園の園長さんが、パパンダ親子を探しにやってきてしまいます。
演出:高畑勲
原案・脚本・画面構成 :宮崎駿
作画監督:大塚康生 / 小田部羊一
美術監督:福田尚郎
撮影監督:清水達正
音楽:佐藤允彦
声の出演:
杉山佳寿子 /
熊倉一雄 /
太田淑子 /
山田康雄 /
瀬能礼子*『パンダコパンダ 雨ふりサーカス』(約38分)
ミミ子は、パパンダとパンちゃんと平和に暮らしています。泥棒がやってきたり、トラの子が迷い込んできたりするけれど、みんなステキなお客さま。町にサーカスがやってきたある日、夜から雨が降り出し、やがて洪水となって、町は水の中に沈んでしまいます。ミミ子たちは、大喜びで屋根に登ってピクニックや釣りを楽しんでいたのですが、サーカスの動物たちが水の中に取り残されていることが分かります。ミミ子たちは、ベッドの船を浮かべて救出に向かいます。
演出:高畑勲
脚本・美術設定・画面構成:宮崎駿
作画監督:大塚康生 / 小田部羊一
美術監督:小林七郎
撮影監督:清水達正
音楽:佐藤允彦
声の出演:杉山佳寿子 / 熊倉一雄 / 丸山裕子 / 太田淑子 / 山田康雄 / 和田文夫 / 安原義人
≪映像特典≫
・高畑勲・宮崎駿対談 in 1994
・高畑勲インタビュー“ミミちゃんからハイジへ パパンダからトトロへ -高畑勲・宮崎駿の出発点-”
・劇場予告編集(3種)
・絵コンテ(本編とリンクして、絵コンテをマルチアングルで収録)
・「パンダコパンダ展〜宮崎駿イメージボードの力〜」
*映像特典の内容は変更になる場合があります。
(c)TMS