世界でもっとも愛されているピアニスト、
マルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich)の新譜が5月に2タイトル発売されます。
ひとつは5月13日に発売される、ヴァイオリニストの
ギドン・クレーメル(Gidon Kremer)とのデュオ
『ライブ・イン・ベルリン』(TOCE-90093 税込3,900円/写真)。2006年12月、ベルリンのフィルハーモニーでのライヴ録音です。シューマンとバルトークのソナタを中心にしたプログラム。何十年にもわたり共演を続けてきた2人による、“恋人以上に”息の合った親密なやり取りで愉しませてくれます。
そしてもうひとつは5月27日に発売される
『ルガーノ・フェスティヴァル・ライヴ2008』(TOCE-90007 税込4,500円)。こちらはアルゲリッチが毎年ルガーノで開催しているフェスティヴァルのライヴで、3枚組CDによる同シリーズのリリースは5作目になります。若手のソリストたちが、アルゲリッチをはじめ世界的に有名なアーティストと組んで、クラシックや現代音楽の幅広いレパートリーを探求するというプロジェクト。今回はピアニスト&指揮者の
ミハイル・プレトニョフ(Mikhail Pletnev)による自作自演も聴きものです。
まさに“存在そのものが音楽”といったアルゲリッチの演奏は、音楽を通じて他者と交流する喜びにあふれています。この2作で、室内楽の醍醐味を味わってみてはいかがでしょうか。
※5月13日発売
ギドン・クレーメル&マルタ・アルゲリッチ
『ライブ・イン・ベルリン』(TOCE-90093 税込3,900円/HQCD仕様)
[収録曲]
01. シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番二短調op.121
02. バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz.117
03. シューマン:子供の情景op.15
04. バルトーク:ヴァイオリン・ソナタ第1番Sz.75
05. クライスラー:愛の悲しみ
06. クライスラー:美しきロスマリン
[演奏]
ギドン・クレーメル(vn)
マルタ・アルゲリッチ(p)
[録音]
2006年12月 ベルリン フィルハーモニー
※5月27日発売
マルタ・アルゲリッチ&フレンズ
『ルガーノ・フェスティヴァル・ライヴ2008』(TOCE-90007 税込4,500円/HQCD仕様)
[収録曲]
[Disc1]
01. モーツァルト:4手のためのアンダンテと変奏曲K.501
02. シューマン:ソナタ第2番ニ短調op.121
03. アレンスキー:五重奏曲ニ長調op.51
04. サン=サーンス:スケルツォop.87
[2]
01. ショスタコーヴィチ:三重奏曲第1番op.8
02. ラフマニノフ:組曲第1番ト短調op.5
03. ヤナーチェク:2ヴァイオリン、ヴィオラ、クラリネット、ホルン、ファゴットのためのコンチェルティーノ
04. ドヴォルザーク:スラヴ舞曲op.46-1
[3]
01. ピアソラ/エデゥアルド・ハバート編:3つのタンゴ
02. ラヴェル:序奏とアレグロ(2ピアノ版)
03. ピアソラ/ホセ・ブラガート編:四季
04. プレトニョフ:ファンタジア・エルヴェチカ
[演奏]
マルタ・アルゲリッチ、スティーヴン・コヴァセヴィッチ、リーリャ・ジルベルシュタイン、リリー・マイスキー(p)、ルノー・カピュソン(vn)、ミッシャ・マイスキー(vc)、ミハイル・プレトニョフ指揮スイス・イタリア語放送管弦楽団 他
[録音]
2008年6月 ルガーノ ステリオ・モロ講堂