89年に結成、世界中に“ブリット・ポップ”旋風を巻き起こし、90年代以降のUKロック・シーンを代表するバンド、
ブラー(Blur)。2003年に発表した
『シンク・タンク』制作直前にギターの
グレアム・コクソン(Graham Coxon)が脱退、以降、事実上の活動停止状態だったバンドですが2008年12月、グレアムが電撃復帰。同時発表された今年7月のロンドン・ハイドパーク公演のチケットは2分で完売。その後グラストンベリー・フェスティバルの出演やツアーが決定、イギリス中の話題を席巻するなか、画期的なベスト・アルバムのリリースが決定しました。
『ミッドライフ:ビギナーズ・ガイド・トゥ・ブラー』が7月15日、日本発売されます(英国発売は6月15日)。
すでに2000年にシングル曲を中心に構成した初のベスト盤
『ザ・ベスト・オブ』(5月で世界的に出荷終了)が発表されていますが、今回の新ベスト盤の最大の特徴は「メンバー自身が“ブラー初心者”に向けてブラーの曲を選んだ」ということ。結果、「ソング 2」「ガールズ & ボーイズ」「ビートルバム」といった代表的ヒットに加えて、隠れ名曲としてファンの間で知られる「ポップシーン」など、シングルではないが、ブラーの知る人ぞ知る名曲が数多く収録されることとなりました。
グランジ全盛期に“英国らしさ”を追及したり、それが成功したら、“脱ブリット・ポップ宣言”をしインディなギター・ロックへと方向変換したり……アルバムごとに時代に挑戦し続け、成功を収めてきたブラー。今回の新ベスト盤には、そんなブラーの栄光の軌跡が彼ら自身が自信を持って選んだトラックによって綴られることになります。
日本盤には、ボーナス・トラック「テンダー(コーネリアス・リミックス)」(スタジオ・アルバムには未収録)と別冊ブックレット(歌詞・対訳/楽曲解説/アルバム・ディスコグラフィー/JAPAN TOUR セットリスト・コレクション1992-2003)が付く予定。
ブラー・ファンにはもちろん、まさにタイトル通り、今までブラーのアルバムを手にしたことのない人にも手にしてほしい作品です。これを聴きながら、来日公演実現を祈りましょう!
7月15日発売
ブラー
『ミッドライフ:ビギナーズ・ガイド・トゥ・ブラー』(TOCP-70800-01 税込3,200円)
[Disc 1]
01.ビートルバム
02.ガールズ & ボーイズ
03.フォー・トゥモロウ
04.コーヒー & TV
05.アウト・オブ・タイム
06.ブルー・ジーンズ
07.ソング 2
08.バグマン
09.ヒー・ソウト・オブ・カーズ
10.デス・オブ・ア・パーティ
11.ザ・ユニヴァーサル
12.シング
13.ディス・イズ・ア・ロウ
[Disc 2]
01.テンダー
02.シーズ・ソー・ハイ
03.ケミカル・ワールド
04.グッド・ソング
05.パークライフ
06.アドヴァード
07.ポップシーン
08.ステレオタイプス
09.トリム・トラブ
10.バッドヘッド
11.ストレンジ・ニュース・フロム・アナザー・スター
12.バッテリー・イン・ユア・レッグ
13.テンダー(コーネリアス・リミックス) ※ボーナス・トラック