先頃リリースしたリスペクト・カヴァー・アルバム
『MUSICISMAGIC』も好調な
Leyonaが、さる6月19日、SHIBUYA-AXにてデビュー10周年ライヴ〈Leyona 10th Anniversary MUSIC IS MASIC〉を開催した。
BLACK BOTTOM BRASS BANDの奏でる陽気なリズムに乗って足取り軽くステージに登場したLeyona。1曲目はセカンド・ラインの躍動的なリズムに心躍る「Town to Town」。のっけから祝祭的なムードが会場全体を包み込む。その後は、パーカッショニスト、ラティール・シーと流れるようなラップの掛け合いを展開するグルーヴ・チューン「The Beat Goes On」、スウィートなレゲエ「Whoa Child」、
はっぴいえんどのカヴァー「風をあつめて」など多彩な楽曲を立て続けに披露。表情豊かな歌声を存分に聴かせる。
ステージ中盤では、
佐藤タイジ、
Keison、
Spinna B-ILL、
東田トモヒロ、
HIFANA、blues.the-butcher–590213、
斉藤和義、
三宅伸治といった親交のあるミュージシャンを1曲ごとに招いた贅沢なセッション・コーナーも。これだけのメンツが揃うのも、ジャンルやジェネレーションを越えて、さまざまなミュージシャンと共演を繰り広げてきた彼女ならでは。本編最後では彼女の憧れのギタリストにして、デビュー・シングル「オレンジ」のプロデューサーを務めた
仲井戸麗市がステージに登場。10本のキャンドルが照らす柔らかな光の中で、仲井戸の奏でるアコースティック・ギターに乗せて「オレンジ」を歌う彼女の感慨深げな表情がなんとも印象的だった。
アンコール最後では「自分の人生を変えた女性シンガー」、
ジャニス・ジョプリンの楽曲「Mercedes Benz」をア・カペラで熱唱!
シンガーとして、純粋なるミュージック・ラヴァーとして、デビューから充実した10年を歩み続けてきたLeyona。これから始まる新たな10年にも、おのずと期待が高まる観応えのあるライヴだった。
撮影:ほりたよしか