日本が誇るマエストロ、小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラの新譜『マーラー：交響曲第1番「巨人」 他』(UCCD-1244　税込2,800円)が7月15日に発売されます。

　小澤征爾にとってマーラーの「巨人」は、ボストン交響楽団との2度の録音(77年の「花の章」つき録音、88年)以来約20年ぶり、3度目の録音になります。

　今回の新譜は、2008年9月に行なわれたサイトウ・キネン・フェスティバル松本でのライヴ録音。当日は前半にモーツァルトの交響曲第32番と武満徹の「ヴィジョンズ」が演奏されましたが、当盤にはモーツァルトとマーラーを収録。

　交響曲ながら10分程度で終わってしまうモーツァルトは、弦楽器のみずみずしい響きがとても美しく、のびのびとした演奏が印象的です。マーラーの「巨人」では、スーパー・ソリスト集団であるオーケストラが最後まで集中力を切らさず、ホルンが起立するクライマックスでは、ダイナミックなサウンドで聴衆を圧倒しました。

　年々充実度を増すサイトウ・キネン・オーケストラ。待望の「巨人」録音です。

　さらに今年は、齋藤秀雄メモリアル・コンサートから25周年を迎えるアニバーサリーです。

　数多くの著名な演奏家を育て、桐朋学園の礎を築いた齋藤秀雄。84年に恩師の没後10年を記念して、小澤征爾や秋山和慶の呼びかけによって開かれたコンサートが、齋藤秀雄メモリアル・コンサートでした。この時結成されたメモリアル・オーケストラから発展したのが、サイトウ・キネン・オーケストラです。

　今回、25周年を記念して、サイトウ・キネン・オーケストラの歴史を振り返るべく『サイトウ・キネン・オーケストラ／グレイテスト・ヒッツ』(UCCD-4211〜2　税込2,800円)をはじめ、これまでのアルバム17タイトルが7月15日、一挙に再発売されます。

　この夏のサイトウ・キネン・フェスティバル松本への期待も高まります！