“ミスターS”の愛称で親しまれ、今年86歳を迎える巨匠指揮者、
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(Stanislaw Skrowaczewski)。2007年より常任指揮者を務めている読売日本交響楽団とのニュー・アルバム
『ブラームス:交響曲第3番』(COGQ-39 税込2,940円)が8月19日にリリースされます。
1923年、ポーランドに生まれたスクロヴァチェフスキは、4歳でヴァイオリンとピアノを始め、7歳でオーケストラ曲を書き、11歳でピアニストとしてデビューしました。しかし第二次大戦中に空襲で負った手の傷が元で、ピアニストの道を断念。その後、作曲と指揮の勉強に向かいます。国内各地のオーケストラを経てワルシャワ国立交響楽団(1956〜59年)の音楽監督などを歴任し、58年にはクリーヴランド管弦楽団を指揮してアメリカ・デビューしました。
1960年から20年近くにわたって
ミネソタ管弦楽団の音楽監督、1984〜91年には
ハレ管弦楽団の首席指揮者を務め、現在はミネソタ管弦楽団の桂冠指揮者のほか、
ザールブリュッケン放送交響楽団の首席客演指揮者も務め、欧米や日本で精力的に活動しています。
来日の機会も多く、2007年より読売日本交響楽団の第8代常任指揮者に就任。2年の任期に引き続きもう1年間の延長が発表されています。
読売日本交響楽団とのレコーディングでは、これまでにブラームスの交響曲第2番を2008年1月に、交響曲第1番を2008年8月にリリースしており、今回の第3番はファンから心待ちにされていたアルバムです。カップリングはチャイコフスキーの「弦楽セレナード」。いずれも2008年と2009年のコンサートからのライヴ録音です。
※8月19日発売
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮読売日本交響楽団
『ブラームス:交響曲第3番』(COGQ-39 税込2,940円/SA-CDハイブリッド仕様)
[収録曲]
01. ブラームス:交響曲第3番ヘ長調op.90
02. チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調op.48
[録音]
(01)2008年9月10日 サントリーホール
(02)2009年3月21日 東京芸術劇場