活動休止から約2年。新メンバーとしてドラムに光也を迎え、11月18日に待望の復活第1弾シングル
「life is」をリリースする、
kannivalism(カニヴァリズム)。シングルのリリースを直前に控えた中、ヴォーカルの怜(りょう)がトーク&サイン会を行ないました。
11月11日(水)、タワーレコード渋谷店にて行なわれたトーク&サイン会は、怜が適応障害と闘った2年間を赤裸々につづった自伝本『鬱病ロッカー』発売を記念してのもの。――社会という環境に馴染まないことから発症する精神の病、「適応障害」。『鬱病ロッカー』はその「適応障害」に侵された怜の、発症から完治に至る壮絶な闘病記となっています。
「心の崩壊」「適応障害」「入院生活」「社会復帰」「生と死」の全5章には、メンバーや関係者の名前も時に実名で登場し、現役のミュージシャンがここまで自身のプライベートや闘病生活を語るのは異例。トーク&サイン会当日には定員の150名が来場、会場の外にも整理券を入手できなかった200名以上のファンが集まりました。
「個人的なものでもあるし、より人間的でもあるし、そういう意味では、フルネームでいきたいなって。『鬱病ロッカー』というタイトルも、もっと音楽的なタイトルも付けられたと思うんですけど、そういうことより直接的なものでもいいのかなって。初めはイヤだなって思ったけど、今では気に入ってます」と“兒玉 怜”の名前で書いた初エッセイを紹介。
「ある程度出来上がってきて、初めから読み直した時は涙がいっぱい出ました。治った治ってないっていったらわからないですけど、良い意味で自分を受け入れるようになった。暗い部分を隠さず、素直になれた」と振り返る。
また今後に関しては「僕はバンドで詞を書いているんですけど、文章においてはまた違うと思うんですよ。ただ、そういうところでまた言葉で表現してみるっていうのもおもしろいかな」と執筆活動に意欲をみせる一幕も。
トークでは怜の言葉に涙を流すファンの姿も見られたが、サイン会では来場者ひとりひとりと言葉を交わしながら丁寧にサインに応え、怜本人、ファンともに笑顔のこぼれるイベントとなりました。
kannivalismは、12月26日(土)に、Zepp Tokyoにて復活後初ライヴとなるワンマン公演〈syncretism〉(シンクレティズム)を行ない、2010年春には2ndアルバムのリリース予定! こちらもお楽しみに。