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フレンチ・シアトリカル・ロックのモナ・リザ、SHM-CDで紙ジャケ化!

モナ・リザ   2009/11/25 14:36掲載
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フレンチ・シアトリカル・ロックのモナ・リザ、SHM-CDで紙ジャケ化!
 フレンチ・シアトリカル・ロック・アクトとしてアンジュと並び称され、“フランスのジェネシス”として日本に紹介されたモナ・リザ(Mona Lisa)。アクの強い演劇的なヴォーカルが特徴のドミニク(vo)在籍時の初期4タイトルが、2009年リマスターのSHM-CDで紙ジャケット化、11月25日に発売になります。

 フランスらしいデカダンス、夢幻性を感じる演劇的な音楽性を持ったモナ・リザ。今回発売されるのは、1974年にリリースされたデビュー作『脱出』(写真)、75年発表の2nd『しかめっつら』、76年録音の3rd『グレゴワール氏の小さなヴァイオリン』、発表後ドミニクが脱退、彼らのスタイルが極限を極めたといわれる『限界世界』の4作品です。

 もともとR&Bやブリティッシュ・ロック、ソウルを演奏していた彼ら。バンド・メンバーの変遷を経ながらレッド・ツェッペリンディープ・パープルのようなハード・ロックに傾倒していきますが、73年にオルレアンの劇団に音楽提供し始めてからシアトリカルなロックに目覚め、74年に『脱出』を発表。商業的には成功しなかったものの、可能性を求めた結果、長時間のライヴ・ショウを展開するようになり、照明、コスチュームなど視覚的要素に重点を置いたパフォーマンスを開始。そのショウを携えた最初のツアーをともにしたのがフループだったり、その後もライヴ・ツアーでは前半に「かもめのジョナサン」をテーマにした組曲を演奏し、後半に新譜の楽曲を披露するといった大胆な試みを行なうなど、シアトリカル・ロック・ファンなら見逃せない活動をしてきたバンドといえるでしょう。

 シアトリカル・ロック/プログレッシヴ・ロック・ファンの間では、もっと評価されるべきバンドとしてもよく名前が挙がるモナ・リザ。演劇的でありながらどこか郷愁あふれる感覚は、まるで小さなサーカス小屋に迷い込んだよう。ヨーロッパ的なロマンティシズムを求める音楽ファンはこの機会に、聴いてみてはいかがでしょうか?


※11月25日発売
モナ・リザ
『脱出』
(BELLE-091640 税込3,300円)
01. 脱出への前奏曲
02. ガラシールズの幽霊
03. 無限への旅
04. 古い石
05. 流布者
06. 地上の小さな男
07. 悪魔つき *
08. 古い石 *

『しかめっつら』
(BELLE-091641 税込3,300円)
01. 悪評
02. 霧
03. ナルシスへの哀歌
04. 幻想の園
05. しっかりついてこい
06. しかめつらの国で
07. 回転木馬
08. 回転木馬(ライヴ) *

『グレゴワール氏の小さなヴァイオリン』
(BELLE-091642 税込3,300円)
01. 氷の歌
02. いざ、祖国の子らよ
03. 広告恐怖症の男
04. ソラリス
05. グレゴワール氏の小さなヴァイオリン(第一幕:狂気)
06. グレゴワール氏の小さなヴァイオリン(第二幕:憎しみの限り)07. グレゴワール氏の小さなヴァイオリン(第三幕:遠く空へ)
08. 劇場機械 *

『限界世界』
(BELLE-091643 税込3,300円)
01. 手遅れになる前に
02. ペスト
03. 難船略奪者の記憶
04. 賭博場
05. レナ
06. 大草原の女(I. 夢の中のように / II. 抑圧 / III. 風と共に)07. 難船略奪者の記憶(ライヴ) *
08. 大草原の女(ライヴ) *
09. レナ(ライヴ) *
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