ロックの衝動をすべて注ぎ込んだような熱いライヴ・パフォーマンス、圧倒的なカリスマ性を誇るフロントマン、志麿遼平のロック・スター然とした類稀な存在感で、急速にその名を轟かせてきた4人組ロック・バンド、
毛皮のマリーズが、4月21日にコロムビアミュージックエンタテインメントより最新オリジナル・アルバム
『毛皮のマリーズ』でメジャー・デビューを飾ることが決定しました。
2006年にインディーズ・デビューを果たした彼らは、70'sパンク、グラム・ロックなどを過剰にデフォルメしたサウンドと、
寺山修司などに深い影響を受けた詞世界、そして破壊と狂乱のライヴ・パフォーマンスとでアンダーグラウンド・シーンを中心に一躍脚光を浴びる存在に。2009年の最新アルバム
『Groomy』はタワーレコード・インディーズ・チャートで発売週1位を獲得、発売後の全国ワンマン・ツアーは軒並みソールドアウトを記録。さらに各地の大型ロック・フェスに出演し熱狂のパフォーマンスで話題を呼ぶなど、インディーズ・シーンにとどまらない大きな存在感を発揮してきました。
また、2009年は、4月の大阪公演にて、白熱するライヴ・パフォーマンスが高じて志麿遼平が客席にダイヴした際に腰を骨折し一時ワンマン・ツアーが延期となったり、7月に青森で行なわれた<AOMORI ROCK FESTIVAL’09>では、トリ出演となったステージ上で、映画『エヴァンゲリオン』で声優を務める
宮村優子と異色のコラボレーションを図るなど、意表を突く活動も物議を呼びました。
2009年末には、志麿遼平が最も影響を受けた日本のバンドである、
THE YELLOW MONKEYの
トリビュート・アルバムに参加、その敬愛ぶりが高い評価を得ましたが、そんな彼らがメジャー・デビューを決めたレーベルが、まさにTHE YELLOW MONKEYが活動初期〜中期の間在籍していたコロムビアであるというところも興味深いところです。
フロントマンの志麿遼平は、今回のメジャー・デビュー決定を、次のように語ります。
「もし我々の音楽や主張に共感を抱いてバンドを始めた少年がいたとして、その子が数年後に“なんだ、ロックだバンドだ言っても結局くだらねぇじゃねぇか”という思いを絶対させてはならないと今私は強く思っています。(中略) 今まで本気で“世界平和”を託されたポピュラー音楽がありましたか? ロックンロールはそれぐらいの器なんだと私はまだ信じています。ロックンロールはすべての願いを叶える魔法の音楽、そして人類の全ての願いが託された文化だと、私は信じています」。
彼らのメジャー・デビュー・アルバムとなる『毛皮のマリーズ』は、4月21日にリリースされますが、そのアルバム発売直前の4月7日には、タワーレコード限定となるシングル「NO MUSIC, NO LIFE」をリリースし、アルバム・リリースを盛り上げます。また、早くもアルバム・リリース後のワンマン・ツアーも決定しています。インディ・シーンを席巻した彼らが、メジャー・フィールドでどんな活動を展開していくのか、今後の動向に注目です!