デンマークの至宝と称される、3人組ロック・バンド、
MEW(ミュー)が、ニュー・アルバム
『ノー・モア・ストーリーズ…』を携え、およそ4年半ぶりとなる単独日本ツアーを開催。その初日となった、2月20日(土)東京・SHIBUYA-AX公演をレポートします。
2009年には、
ジェーンズ・アディクションとともに、
ナイン・インチ・ネイルズのツアーに参加するなど、ますます活動の幅を広げているMEW。即日ソールドアウトとなった本公演も、オルタナ・ロックやギター・ロック、シューゲイザーからへヴィ・ロックの要素までを呑み込んだサウンドを披露。フラッシュライトによる刺激的な演出や背景に映し出されるアーティスティックな映像も含め、彼ら独自の世界観で、詰め掛けた2,000人のオーディエンスを存分に魅了しました。
ステージの全照明が落とされ、地鳴りのような歓声が湧き上がる中、(サポート2人を含む)メンバー5人が颯爽と登場。目を眩ませる真っ白なライトが点灯されると、新作『ノー・モア・ストーリーズ…』収録曲「リプライズ」でショウをスタート。瞬く間に、MEW独特の神秘的な空間が会場全体を包み込んでいきました。
研ぎ澄まされたナイフのように鋭く響くボウのギター、マシンガンのように激しく痛烈なリズムを刻むスィラスのドラム、そして天までも伸びていきそうな神秘的で美しいヨーナスのハイトーン・ヴォーカル。その三者が織りなすサウンドスケープは、まさに圧巻の一言。新作収録曲を中心に、「アム・アイ・ライ? ノー」や「スペシャル」「アポカリプソ」などの人気曲もプレイされ、ときにバンドとしてのダイナミズムをストレートに伝えるジャムを繰り広げたり、ときにヨーナスがピアノで弾き語りを披露したり、バンドの魅力を余すところなく見せつける90分でした。
デビューから10年あまり、あくなき進化を続けるMEWに今一度注目しましょう!
なお、本日22日は愛知・名古屋クラブクアトロ、明日23日は大阪・心斎橋クラブクアトロでのライヴを予定しています。また、最新アルバム『ノー・モア・ストーリーズ…』は絶賛発売中。詳しくは、
http://www.sonymusic.co.jp/mewまで。
(C)photo by Takayuki Mishima