2010年、デビュー35周年を迎え、現在はクラシックとの共演やライヴハウスでのアコースティック・ライヴ、全国のホール・ツアーと、精力的な活動を続ける岩崎宏美。5月19日に、デビュー20周年から25周年にわたって発売されたCD『MY GRATITUDE-感謝-』、『FULL CIRCLE』、『LIVE '96“FULL CIRCLE”』、『SHOWER OF LOVE』、『Never Again〜許さない』の計5作が高音質のSHM-CDで復刻されます！

　今回SHM-CDとなって復刻される5作品は、自身の代表曲や洋楽のカヴァー、吉田美奈子、角松敏生らによるAORポップス、筒美京平作品のセルフ・カヴァーなど、それぞれ評判だったのですが、現在の音楽性とはやや異なっていることもあり、10年近く廃盤となっていました。

　特に注目は、20周年記念でLAレコーディングされた『FULL CIRCLE（+3）』。ボーナス・トラックとして“阿久悠×三木たかし”の名コンビによる「舞踏会」が初商品化されている点。

　阿久悠×三木たかしコンビといえば、岩崎宏美にも、これまで「思秋期」や「あざやかな場面」などの提供があり、特に「思秋期」は、岩崎がレコーディング中に感情移入してしまい涙が止まらず何度もやり直したことや、日本レコード大賞・歌唱賞を受賞して歌手活動に反対だった父親がこれを機に認めてくれたこと、さらには近年のオーケストラとの共演で披露されるたび絶賛されていることなど、数多くのエピソードを持つ不朽の名曲です。

　「舞踏会」も、この「思秋期」同様に壮大なバラードで、「思秋期」から18年経った岩崎宏美が、これまで人生を共に過ごしてきた仲間への感謝を優しく歌い上げています。当時は、ある福祉団体からの要望で非売品CDとして制作されましたが、この35周年を機に、初めて商品化！ 阿久悠×三木たかしからの、岩崎宏美への最後の提供曲「舞踏会」。じっくりとお楽しみください。

　今年4月から35周年記念の全国ライヴ・ツアー中、今後35周年記念シングルも発表予定という岩崎宏美。今後も注目を！