80年代に伝説的インディ・レーベル“コンパクト・オーガニゼイション”を主宰し、
マリ・ウィルソンや
ヴァーナ・リントを輩出した才人、
トット・テイラー(Tot Taylor)。ミュージシャンであり、レーベル・オーナーであり、プロデューサーでもある事などから“イギリスの
大瀧詠一”との異名も持つ彼が80年代初頭に発表した1stソロ・アルバム
『プレイタイム』(81年)と2ndソロ・アルバム
『ジ・インサイド・ストーリー』(83年)が、5月26日に待望のリイシュー決定!
『プレイタイム』は、過去に一度CD化されたものとは異なり、今回はオリジナルLP盤の曲順とオリジナルLP盤を忠実に再現した紙ジャケット仕様での世界初となる復刻。ボーナス・トラックも4曲追加収録されたファンにはたまらない一枚です。『ジ・インサイド・ストーリー』は、前作とは打って変わりテクノ・ポップ色が全面に出た、よりキャッチーでキッチュなメロディ満載の小作品集。彼が敬愛する
コール・ポーターのカヴァー曲「ALL OF ME」の洒落たセンスによるアレンジも心憎い一枚。ボーナス・トラックには今回が初公開となる「SOMETHING FOR THE HOUSE」の未発表ヴァージョンとADVERTISING時代の楽曲「MEAN TO ME」の未発表アコースティック・ヴァージョンが収録されています。
その音楽性やアートワークで、
ムーンライダーズのメンバーや
高橋幸宏、
サンディー&ザ・サンセッツら多くの日本人ミュージシャン、デザイナー、文化人、また90年代以降の渋谷系と呼ばれたミュージシャンにも大きな影響を与えたトット・テイラーの名作に触れてみましょう。