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元ちとせの楽曲が、映画『キャタピラー』主題歌に決定!

元ちとせ   2010/05/25 13:06掲載
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 今年2月に開催された<第60回ベルリン国際映画祭>にて、主演の寺島しのぶが35年振り、日本人として3人目の快挙となる“銀熊賞(最優秀女優賞)”を受賞したことでも大きな話題となった、若松孝二監督作品・映画『キャタピラー』。その映画『キャタピラー』の主題歌に、元ちとせの楽曲「死んだ女の子」が決定しました。この曲は、トルコ出身の詩人ナジム・ヒクメットが、広島での原爆を題材に書いた詩の日本語訳詞(訳詞:中本信幸)を歌詞として使用し、外山雄三が作曲。今も反戦歌として歌い継がれている楽曲です。坂本龍一がプロデュースを手掛け、原爆投下から60年にあたる、2005年8月6日に広島の原爆ドームの前で行なわれた、坂本龍一と元ちとせによる「死んだ女の子」のパフォーマンスも大きな話題を呼びました。また、このパフォーマンスに併せ、期間限定で楽曲配信も行なわれました。

 音源としての初収録は、2006年5月に発売された元ちとせのアルバム『ハナダイロ』(写真)の初回限定盤。「ハナダイロ」の初回限定盤は現在入手困難になっているものの、2005年より毎年夏に、期間限定で配信し、この楽曲により発生した利益は子どもたちの未来のため、慈善事業団体に寄付されています。

 そして終戦から65年となる2010年。8月4日に発売する元ちとせのカヴァー・アルバム『Orient』(オリエント)の、初回限定盤に、「死んだ女の子」が再び収録されることが決定。

 この楽曲に大きな感銘を受けた若松監督が、元ちとせサイドに『キャタピラー』の主題歌としての使用をオファー。非常にメッセージ色の強い両作品のタッグが実現した。映画『キャタピラー』は6月19日より沖縄桜坂劇場、8月6日より広島シネツイン本通り、8月9日より長崎セントラル劇場にて先行上映後、8月14日より順次全国公開。

 終戦65周年の今年。この作品をきっかけに“戦争とは何なのか”ということを、改めて見つめ直してみては?


<若松孝二監督コメント>
「元ちとせさんの「死んだ女の子」を初めて聞かせて頂いた時大きな衝撃と大きな感銘を受けた。監督として映画『キャタピラー』で最も伝えたかったこと、それは忘れてはならないということ、その思いが奇跡のように重なった歌であった。元さんの表す歌の世界とこの映画『キャタピラー』を世界中に同時に発信したいと心から思いました」

<元ちとせコメント>
「今回、私が歌う「死んだ女の子」を選んで頂いた事、心から感謝しております。この曲に出会って8年の月日が流れましたが、映画『キャタピラー』との出会いで“歌いつぐ歌”の意味をより深く感じることができました。また、戦争が罪もない人々に与える苦しみや悲しみを改めて考える機会を持つことができたとも思っています。映画と共に、この歌が持つ言葉の意味が世界中に届きますように」

<寺島しのぶコメント>
「(06年に)坂本龍一さんのピアノで元さんが広島の原爆ドーム前で歌われていたのを見た時、魂の唄に涙がとめどなく流れてきました。この曲と映画が運命の出会いをしたと思っています」


映画『キャタピラー』
 (配給 若松プロダクション/スコーレ株式会社)
製作・監督 : 若松孝二 プロデューサー : 尾崎宗子 脚本 : 黒沢久子・出口出
キャスト : 寺島しのぶ、大西信満、吉澤健、粕谷佳五、増田恵美、河原さぶ、石川真希、飯島大介 他

主題歌:元ちとせ「死んだ女の子」
アルバム『ハナダイロ』(2006年5月10日発売)初回限定盤に収録。加えて2010年8月4日に発売するカヴァーアルバム「Orient」初回限定盤にも収録が決定。

■元ちとせ リリース情報
●元ちとせ 8月4日カヴァーアルバム2枚同時発売!
『Orient』(邦楽盤)
ESCL-3470/\\2,625(tax in)*初回生産限定盤
ESCL-3471/\\2,500(tax in)*通常盤
『Occident』(洋楽盤)
ESCP-4/\\2,500(tax in)*通常盤のみ
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