サカナクション、初の日本武道館公演<SAKANAQUARIUM 21.1(B)>が大盛況のうちに終了! 2010年代を牽引するロック・バンドとして、最強のパフォーマンスを見せつけた一夜となりました!
2008年に東京に本格進出して2年目での初の武道館公演を迎えたサカナクション。バンドの勢いを反映するかのように、チケットは発売当日に立ち見席も含めてすべてソールドアウト。一歩会場に足を踏み入れると、開演前からステージには暗い深海の映像が映し出されおり、静かな緊張感に包まれる。
開演時刻を過ぎて、その緊張が頂点に達すると、徐々に会場は海のさらに深くへと潜り込み、メンバーが登場! 前半は「Ame(B)」「ライトダンス」「セントレイ」と立て続けにアップ・テンポのナンバーが繰り出され、武道館が揺れる! 中盤の「アンダー」「シーラカンスと僕」ではオイル・アートとスモーク、そして深海を彷彿とさせるCG映像により“SAKANAQUARIUM”のもっとも深部に潜り込んでいく。
そして「マレーシア32」「Paradise of Sunny」といったインスト・ナンバーでは、レーザー、オイルアート、スモークといった特殊効果とカオティックなパフォーマンスで、武道館はサイケデリック・エレクトロ・クラブといった様相に。
つづけて「みんながまだ聞いたことのない曲です」というMCとともに新曲が披露。この楽曲は、この日のために現在制作中ながら特別に演奏された未発表楽曲。凛としたメロディとエモーショナルなサウンドは、今後のサカナクションの方向性を推測させる。
その後「ネイティブダンサー」「インナーワールド」「サンプル」などのエレクトロ・ナンバーが続き、最新シングル・ヒット「アルクアラウンド」「アイデンティティ」を立て続けに演奏。会場は最高潮の盛り上がりに。
本編最後には山口一郎(vo、g)がスタンド・ライトを灯し「enough」を演奏。朴訥とした歌唱とその詩世界にオーディエンスは圧倒され、本編は終了。約1時間半の本編はクラブ・ミュージックのスタイルを徹底し、ほとんど演奏を止めることなく行なわれ、アーティスト、オーディエンスともに終始、緊張感あふれるライヴとなりました。
その後、会場の鳴り止まないアンコールに応え、初期の名曲である「GO TO THE FUTURE」「白波トップウォーター」、そしてさらなるアンコールにこたえ「目が明く藍色」をパフォーマンスし、約2時間半に及んだライヴは終了。
ほぼこれまでのキャリアのベストといっても差し支えないセット・リストで行なわれた初の日本武道館公演。ライヴ・バンドとしてのサカナクションのパワーを存分見せつけただけでなく、2010年代を牽引するバンドとして、さらなる飛躍を確信させる一夜に。なお、この公演の模様は、WOWOWで11月15日にオンエア予定となっていますので、お見逃しなく。