日本を代表するクラシック・ギタリスト、
村治佳織は音楽活動以外にもテレビCMやラジオ、女性誌などで活躍し、幅広い層から支持されているアーティスト。その美しい容姿と楽しいトークは、数多くのファンの心を掴んでいますが、とりわけオジサマたちには人気が高いそう。その村治佳織がCD発売記念のプレミアム・イベントを10月13日、東京・表参道ヒルズで行ないました。
村治佳織は幼少の頃より数々のコンクールで優勝し、15歳でCDデビューを果たしています。以来、国内外での目覚しい活躍とカリスマ的人気で、日本のギター・ファン人口を増加させたと言われるほど。美人が多いクラシック界でもひときわ高い人気を誇っています。
そんな村治佳織のニュー・アルバム
『ソレイユ〜ポートレイツ2〜』が9月22日にリリース。このリリースを記念して行なわれたプレミアム・イベントは、ライヴ3曲とトークを交えた約30分の短いものでしたが、久々の単独イベントとあって、村治ファンが大集合。会場となった表参道ヒルズは、普段はOLやセレブ・ママが闊歩する華やかな場所ですが、この日ばかりはスーツ姿のサラリーマンとおぼしき男性やオジサマ族が続々とつめかけ、OLの聖地に“集結”しました。
イベントには約800名が集まり、ギターの涼しげな音色と華やかなトークを満喫。観客の約8割が男性……と普段では見られない光景でしたが、集まった男性陣は熱心にステージ上の村治の演奏に聴き入り、プレミア・ライヴにを楽しんでいました。
イベントでは、最新アルバム『ソレイユ〜ポートレイツ2〜』より、
ビートルズの
ジョージ・ハリスン作「ヒア・カムズ・ザ・サン」と、村治自身が大好きな映画『追憶』のテーマ「ザ・ウェイ・ウィー・ワー」、ボサ・ノヴァ風の「エル・ディア・アンテス」の3曲の生演奏を披露。華麗なギター・テクニックで会場を沸かせました。
また、今回のアルバムは“心癒されると同時に、元気を分けてもらえるポジティブな気持ち”がテーマ。
生演奏の合間に行なわれたトークでは、“村治佳織の元気グッズ”が話題に。会場には実際に村治が乗っているピンクのロード・レーサー(自転車)や、散歩で活躍するシューズなどが展示され、それにまつわるエピソードなどが紹介されました。“優雅なクラシック美人”というイメージの村治佳織の意外にも活発な一面を知り、集まったファンは興味津々でトークを聞き入っていました。
また村治は、このプレミア・ライヴの前日にデビュー40周年を迎える
オリビア・ニュートン・ジョンのイベントにサプライズ・ゲストとして出演しており、オリビア本人の前で代表曲「そよ風の誘惑」をギターで演奏したところ、オリビアが「途中から一緒に歌ってくれて大感激した」と、往年の大歌手との奇跡のコラボをラジオの生放送でファンに報告。この奇跡の瞬間に立ち会えなかったあるファンは、イベント後のサイン会で「本当に聴きたかった。その場にいなかったのは一生の不覚」と感想を述べていました。
オリビア以外にも、歌舞伎役者とのライヴや、渡辺貞夫を筆頭とするジャズ・ミュージシャンとの共演、J-POPアーティストとのコラボレーション・ライヴなども行なっている村治佳織。近い将来、洋楽POPミュージシャンとのライヴ・コンサートが開かれるかもしれません。クラシックの枠にはまらない、心に優しく響く村治佳織の音楽が再び生で聴けるのを楽しみに待ちたと思います。