ドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、世界にセンセーションを巻き起こしている才色兼備のピアニスト、
アリス=紗良・オット(Alice Sara Ott)が、代役としてロンドン交響楽団と共演、見事成功を収めたとのニュースが入ってきました!
「キャンセルが朗報になることもある」と音楽評論家ヒラリー・フィンチは11月8日(月)のThe Times(タイムズ紙)に書いています。その前日はバービカン・ホールで、
ラン・ランがダニエル・ハーディングの指揮のもと、
ロンドン交響楽団とリストのピアノ協奏曲第1番を演奏することとなっており、すでにチケットは完売。しかし体調を崩したラン・ランのかわりに急遽アリス=紗良・オットが代役を務めることになったのです。
フィンチはこの日のアリス=紗良・オットの演奏について、以下のように述べています。
「サンフランシスコでその作品を弾いた直後で、彼女のオーケストラとの初録音作品(リストとチャイコフスキーの協奏曲第1番)は各所で話題となっている……彼女の年齢やほっそりとした見かけには似つかわしくない、奥深さと威厳に満ちた演奏をする。彼女の演奏は美しさといたずら心も併せ持ち、自由で流れるように鳴り響き、わざとらしいところがないところが何といってもすがすがしい。オットは室内楽奏者としても熱心で、ロンドン交響楽団の首席クラリネット奏者アンドリュー・マリナーとの親密なデュエットや、その後の2本のヴァイオリンとの演奏でそれが証明された。第3楽章でトライアングルと共に妖術のような低音が躍り出ると、オットの指はまるで地獄の熱でやけどをしたかのように鍵盤の上を跳ね回った……彼女の演奏はまるで人生を謳歌しているようで、アンコールも当然で、ショパンの夜想曲嬰ハ短調をそれまでとはうって変わってとても優美に展開した」
ロンドン交響楽団のデビューが評論家から絶賛された余韻がまだ消えぬうちに、アリス=紗良・オットは、2月にとラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をエジンバラ、グラスゴー、そしてアバディーンで演奏する予定になっているとのこと。
2011年1月には待望の日本ツアーも実現。東京交響楽団との定期公演ではリストのピアノ協奏曲第1番を演奏します。
世界が注目する才能を、ぜひお聴き逃しなく!
■アリス=紗良・オット 2011年 日本公演スケジュール
◆東京交響楽団定期公演
1月6日(木) 19:00 サントリーホール 大ホール
1月7日(金) 19:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
問:TOKYO SYMPHONYチケットセンター [TEL]044-520-1511
◆リサイタル・ツアー
1月9日(日) 14:00 横浜みなとみらいホール大ホール
問:神奈川芸術協会 [Tel]045-453-5080
1月10日(月) 高崎市文化会館
問:高崎市文化会館 [Tel]027-325-0681
1月12日(水) 19:00 東京オペラシティ コンサートホール
問:ジャパン・アーツぴあ [Tel]03-5237-7711
1月13日(木) 18:45 愛知県芸術劇場 コンサートホール
問:中京テレビ事業 [Tel]052-957-3333
1月15日(土) びわ湖ホール
問:しがぎん経済文化センター[Tel]077−526−0005
1月16日(日) 13:30 札幌コンサートホールKitara大ホール
問:オフィス・ワン [Tel]011-612-8696
1月17日(月) 19:00 アクロス福岡 福岡シンフォニーホール
問:福岡音楽文化協会 [Tel]092-414-8306