シンガー、ソングライター&プロデューサーの
R.ケリー、通算16枚目となる新作
『ラヴ・レター』(BICP-2967 税込2,520円)が12月22日に発売! 本作は、
サム・クック、
ジャッキー・ウィルソン、
マーヴィン・ゲイといった往年のレジェンドにインスパイアされた50s〜60sソウル風の作品。その内容をいち早く耳にしたメディア関係者の間では「近年のケリー作品のなかでも完成度が高いアルバム」と前評判の高い一枚で、本作には大きなサプライズが用意されていました。
シークレット・トラックとして、ケリーの作詞作曲で知られる
マイケル・ジャクソンの名曲「ユー・アー・ノット・アローン」のセルフ・カヴァーが収録されています。収録が決定した経緯についての詳細は今のところ明らかにされていませんが、ケリーはかつてマイケルに「ユー・アー・ノット・アローン」をはじめ、「ワン・モア・チャンス」「クライ」といった楽曲を提供し、生前のマイケルとスタジオで実際にレコーディングするという貴重な経験を持つソングライター / プロデューサー。また数多くの他アーティストたちと同じように、マイケルに最も影響を受けたアーティストのひとりに挙げ、マイケルこそが自分が音楽の道を選んだ最大の理由のひとつ、と公言してやまない熱狂的なファンでもあります。
その熱狂ぶりを証明する興味深いエピソードもあります。マイケルの死後、昨年秋に行なわれたケリーの全米ツアー<レイディーズ・メイク・サム・ノイズ>では、毎晩ショウの中盤にMJトリビュート・コーナーが設けられ、ケリー自作のトリビュート・ソングにのせてマイケルの映像や写真をつないだダイジェスト映像が上映……それが後にYouTubeなどにポストされ世界中で大きな話題となりました。それは、カー・ステレオから流れてくるケリーのヒット曲「イグニッション・リミックス」にあわせて、移動中の車のバックシートに座ったマイケルがノリノリで踊っている映像。
この映像に関してケリーは次のようにコメントしています。「初めてこの映像をYouTubeで観たときは泣いたよ……(マイケルが)車のバックシートで、俺の曲で踊ってるんだ! 曲にのめりこんで、凄く気にいってくれている様子も伝わってきた。あれを観たとき“ついにやった”って思った。これからもずっと歌い続けることはできるし、今までたくさんの曲を書いて世界中でヒットした。いろんな賞ももらった。でもこういうことなんだ。音楽を20年間続けてきて初めて、“ついに俺はここまでたどり着いた”って確信できたんだ」
そして、このエピソードにはこんな続きも。「あるときマイケルに聞かれたんだ、“僕のために<イグニッション>みたいな曲を書ける? あの曲大好きなんだ”って。で、こう答えたんだ。“<イグニッション>は<スリラー>には及びもしません、でもある意味<スリラー>みたいなところがあって……つまり何度も書ける曲じゃないんです。もう書けないと思います、すみません”って(笑)」
また、R.ケリーお得意の壮大ポップ・バラードを新旧織り交ぜて収録されたコンピレーション
『エピック』(SICP-2966 税込2,520円)も同時リリースです。