“ジャズとロックの架け橋”と称され、本国アメリカはもとより日本でも熱烈な支持を得ている5人組ロック・バンド、
ザ・レイン・オブ・カインド(The Reign Of Kindo)。昨年7月に発売した最新作『ディス・イズ・ワット・ハプンズ』でその音楽性にさらなる磨きをかけた彼らが、2月13日(日)東京・渋谷クラブクアトロにて単独公演を行ないました。
オープニング・アクトとして登場した女性キーボード2人×ドラムによるトリオ・バンド、
TLKY.がポップかつアップ・ビートなプレイで温めたステージに、ザ・レイン・オブ・カインドの5人は颯爽と登場。軽快なリズムで躍動するポップ曲「Thrill of the Fall」(最新作
『ディス・イズ・ワット・ハプンズ』収録)にはじまり、
マルーン5などに通じるソウル・テイストのキャッチーなロック・ソングや、
スティーリー・ダンを彷彿とさせるアダルト・オリエンテッドなナンバー、
レディオヘッドや
ミッドレイクを思わせるダークな楽曲まで、じつに多彩なパフォーマンスで満員の客席を魅了しました。ほかにも、子供のころから大好きだったという
マイケル・ジャクソンのカヴァー「ロック・ウィズ・ユー」が飛び出すなどして会場は大盛り上がり! その軸には、本格的なジャズの素養を持つピアノ・プレイヤー、ダニー・ピッツァーロの流麗なプレイがつねにあり、彼らのバンド・サウンドに唯一無二の魅力を与えていました。そのピアノ・プレイと捻じれ唸るリズム隊とが織り成す独特の調和も彼らならではの美しさで、前回来日時よりさらに研ぎ澄まされた演奏を見せ付けてくれました。また、メロウで叙情的なギター演奏が印象的な新曲も披露され、早くも次回作への期待が高まるばかり。
今回は東京のみの公演だったということで、早くも再来日を望みたくなるような素晴らしいステージとなりました。
【ザ・レイン・オブ・カインド@渋谷クラブクアトロ 02.13.2011】
01.Thrill of the Fall
02.October Storm
03.Nightingale
04.Hold Out
05.Flowers By The Moon
06.Bullets In The Air
07.Out Of Sight, Out Of Mind
08.Great Blue Sea
09.Symptoms Of A Stumbling
10.Blistered Hands
11.Let It Go
12.Rock With You (マイケル・ジャクソン・カバー)
13.Needle & Thread
14.Just Wait
-ENCORE-
15.One Man Parade
16.The Moments In Between