フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送開始が迫る、『モノノ怪』『空中ブランコ』を手がけた
中村健治監督によるTVアニメ『C』、そしてついに発売となった
『モノノ怪+怪〜ayakashi〜化猫』Blu-ray BOX、この2つを記念したオールナイト・イベントが、4月9日(土)にテアトル新宿で行なわれました。
会場では、放送に先駆け『C』の第1話を最速上映、また『モノノ怪+怪〜ayakashi〜化猫』の全15話を一挙上映。第1部には『C』で“余賀公麿”役を演じる
内山昂輝が登壇し、トークショーも開催に。
チケットは発売された2日後には完売、当日は立ち見も出たこのイベント。中村作品ファンで満席になった客席の熱気を受け、内山は「すごいですね。圧倒されます」と思わず驚きの声を上げるほどの盛り上がり! 司会から、今回演じる“余賀公麿”について訊かれると、内山は「公麿は大学2年生で19歳、実際の自分が20歳なのでほぼ年齢は同じです。夢が“公務員になること”と超安定思考で、ある意味堅実的な現代っ子の姿が反映された役どころです。そんな公麿が“金融街”という異世界でバトルに巻き込まれるというお話です」と語り、イベント当日の25分前(!)に会場に到着したできたてホヤホヤの1話についても、「僕も早く1話を観たくて! スタッフもキャストもまだほとんどまだ観てないんです」と『C』の1話上映を待ちわびた様子でした。
また、『C』で初めて中村監督作品に参加した内山は、「監督は飄々としている方。初回アフレコがはじまるときに、監督から作品についての説明会がありました。また、アフレコがはじまる1ヵ月前からドサっと資料をもらいましたし、お金に関する作品なのでM&A用語集なども渡されました。すごいものに関わってしまったなと実感したのと同時に、気合が入りました」と語っています。
当日、会場に来ることができなかった中村監督からはビデオ・コメントが到着、「本当は会場に駆けつけて皆様と一緒に上映を観たいと思っておりましたが、(制作作業が)詰まっており、このようなご挨拶となりすみません。『モノノ怪』は放送が終わってからも、今だに周りの方から反響があり、自分にとってもありがたい作品になりました。『C』は会場のみなさんに世界最速でご覧頂きます。きっといいものになっているんじゃないかなと思っています」とコメント。また、『C』では“真坂木”役を演じ、過去の中村作品にも関わりの深い櫻井孝宏からもビデオ・コメントが寄せられ、「会場に行けずに残念です。中村監督作品は『化猫』『モノノ怪』『空中ブランコ』と参加させて頂いております。中村監督は個性的でエキセントリックだが、穏やかな一面もあって面白い方。「C」はキャスティングをはじめ、中村監督ワールドが炸裂している。お楽しみに」とのこと。
映像を受けて、内山は「『C』の台本はめちゃめちゃセリフが変わるので、最近は最初に頂いた台本を信用しなくなりました(笑)。修正量が半端じゃないので、修正された後、まだ製本されていない別台本を使うこともありました。スタッフがギリギリまで追い込んで良いものにしようとしているんです。すごく刺激的な現場です。今回上映する1話もOAまでに、さらにクオリティを上げるとのことなので、放送もぜひチェックして頂きたいです」と裏話を披露! また、1話の上映が終了すると、客席からは惜しみない拍手が寄せられました。
なお、今回のイベントの収益は全額、義援金として日本赤十字社を通じて東日本大震災による被災地の復興に充てられるとのこと。『モノノ怪』『C』のキャラクター・デザインを手がける橋本敬史の書きおろしイラストに、中村監督のメッセージが添えられたオリジナル・ポストカードが、チャリティ・アイテムとして用意され、100円以上募金をした方に配られ、内山も募金活動に飛び入り参加し募金の協力を呼びかけ、この日は収益、募金額合わせて727,574円の義援金が集まりました。
また同日、オールナイト・イベントの前の時間に、渋谷パルコパート1で開催されている『中村健治の世界展〜「モノノ怪」から「C」への軌跡〜』にも内山は1日店長として登場しサイン入りのチャリティ・カードを配布しています。