昨年、日本で最もCD売れたジャズ・アーティストは、ロマンティックな音色が印象的なピアニスト、
ビージー・アデール(Beegie Adair)でした。それまでまったく知名度がなかったにもかかわらず、ホテルのラウンジのようなラグジュアリーな空間が似合うエレガントで洗練されたサウンドは、普段ジャズを聴かない多くの人にも聴かれました。そんな彼女の待望のニュー・アルバム『マイ・ピアノ・メモリー』(TOCP-71105 税込み2,100円)が6月15日に発売になります。
昨年まで知名度がなかったとはいえ、じつは彼女は大ベテラン。1960年代のはじめからセッション・ピアニストとしてテレビやラジオに出演し、
ジョニー・キャッシュ、
チェット・アトキンス、
ドリー・パートン、
ペギー・リーといった伝説的なヴォーカリストと共演してきました。また、コマーシャル用の音楽制作やオフ・ブロードウェイのミュージカルのための楽曲を手がけてもいます。
新作に収録されるのは「ムーン・リバー」「イパネマの娘」「ラスト・ダンスは私に」「この素晴らしき世界」といったお馴染みの曲ばかり。日本盤には「上を向いて歩こう」も収められています。