21世紀における“フィッシャー=ディースカウの後継者”として、八面六臂の活躍を続けるドイツのバリトン歌手
クリスティアン・ゲルハーヘル(Christian Gerhaher)のニュー・アルバム
『ヴォルフ:イタリア歌曲集』(SICC-1457 税込2,940円)が5月25日にリリースされます。
共演はドイツ・グラモフォンが専属契約を結んだドイツの新鋭ソプラノ歌手モイツァ・エルトマン。ハンブルク生まれでケルン音楽大学で学んだ後、ベルリン・コーミッシェオーパーやベルリン・ドイツ・オペラで活躍。2006年のザルツブルク音楽祭での『ツァイーデ』の主役に抜擢されて大きな成功を収め、録音面では、
ラトル&
ベルリン・フィルの
ラヴェル『子供と魔法』、
アーノンクール&
コンセルトヘボウとの
シューマン『ゲーテの「ファウスト」による情景』などに参加しています。
『イタリア歌曲集』は、男と女の間の愛や恋の感情の起伏を凝縮した46の小さな歌曲から構成され、ドイツ・ロマン派歌曲の最後の継承者フーゴ・ヴォルフの最高傑作とされています。
1965年に録音されたフィッシャー=ディースカウとエリーザベト・シュヴァルツコップのEMI録音が最高の名盤とされていましたが、このゲルハーヘル&エルトマンによる新録音はそれにかわる新たな名盤となりうる音楽的クオリティを持っています。