待望の来日を果たした
レディー・ガガ(Lady Gaga)が28日、都内のホテルでインタビューに応じました。
その大胆なファッション・センスが世界中から注目をあつめるガガ、オフのファッションについて訊かれると、「ステージ衣装とそんなに変わらないのよ。唯一ステージ衣装で意識していることは動きやすさという点。ステージでは思い切り踊りたいから。でも、ステージを降りたときだって踊るのは好きよ。だから、ステージとそれ以外とでは着るものを区別はしてないわ。自分の人生すべてがパフォーマンス・アートだと思っているし、すべての瞬間自分が舞台に立っていると思っているわ」。
全世界で600万枚、ここ日本でも60万枚以上という驚異的なセールスを記録更新中のニュー・アルバム
『ボーン・ディス・ウェイ』に対しては、「何年もの間、特に活動をはじめた駆け出しの頃、常に人から“なぜそうなの?”と訊かれ続けたわ。“なぜそんなにアーティスティックなの?”“なぜそんな格好をするの?”“なぜそんな過剰なまで演出にこだわるのか?”と。それらの問いに対する私の答えこそが“生まれながらにして私はこうなの”(=BORN THIS WAY)なの。私は常に空想と現実の狭間で生きているわ。それが私のさだめなの。そして今回アルバムを作る過程で、曲を書き、そしてヴィジュアルを形にしていく中で、“生きる”ということは1回に限ったことではなく、“何度も生まれ変わる”ということだと気付いたの。自分の中のもっとも正直な自分を見つけるまで、人は何度でも生まれ変わることができるの」。
なお、発表と同時に大きな反響を集めた『ボーン・ディス・ウェイ』のジャケットは、「アルバムにロックの影響があることは確かよ。サウンドやビートもハードだし。でも、メロディは美しく、喜びに満ちているわ。メタルとポップ・ミュージックの精神を共存させたいと思ったの。と同時に、ジャケットは私が現実と空想の狭間で生きているということを、私が半分人間の女性、半分機械というイメージで表現していて、また、自分が今となっては単なるシンガーではなく、ファンの声を代弁する媒介(乗り物)であるということも表現しているの」とのこと。
そして、世界最大のフォロワー数(1,100万人以上!)を持つTwitterで発言することや、行動を起こすことに恐れやためらいはないかとの問いに対しては、「ないわ。今の自分の立場をしっかり自覚していて、昔とは違うこともわかっている。そして今は、いちアーティストとして、そして社会に生きる一人の女として、この世の中をより良い場所にする責任が自分にあると思っている。なので、Twitterでの呟きは、ファンに対して友人として、お姉さんとして語りかけることもあれば、政治的活動家として発言することも、ソングライターとして発言することも、ファッション・コラムニスト、ファッション好き、アート好きの人間として発言することだってあるわ。それら全てが私なの。そして、自分であり続けることが何よりも私にとってなの。これだけ作品が売れて、生活が変わって、自分はどう変わってしまうのだろうと思ったわ。でも、全く変わらないことが私の熱望よ」と答えています。
日本に興味をもったきっかけを訊いてみると、「日本のカルチャーにはもともと興味があったけど、私の親友でスタイリストのニコラが日本人のハーフだということもあって、彼とはもう何年も一緒に仕事をしてきたわ。だから、私が日本のカルチャーやファッションに凄く興味を持つようになったきっかけはニコラの存在よ。彼とは好きなものが共通しているの。凄くモダンで斬新だと思うわ。日本に今回来てから、ずっと日本の服を着ているんだけど、どれも凄く生き生きとしていて、ストリートを感じるわ。日本の建築やアニメからも刺激を受けているわ。若々しい中に、モダンさがある。新作のジャケットもどこか日本っぽい部分があると私は思っているわ」。
さらに、日本へのメッセージとして、「いつも応援してくれて、そして新作『BORN THIS WAY』を気に入ってくれてありがとうございます。日本にまた戻ってこられて大変光栄です。『BORN THIS WAY』を作ったとき、日本からも多くの影響を受けました、と皆さんに伝えたいです」という言葉を寄せています。