「ラジオ・スターの悲劇」で大ヒットを記録し、世界的名声を得た
ザ・バグルズの
トレヴァー・ホーンが1983年に立ち上げ、
フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドの「Relax」をはじめ数々の名作と問題作を世に送り続けたUKの革新的レーベル“ZTTレコーズ”。80年代に世界を席捲したこのレーベルの人気復刻シリーズ“ZTTアーカイヴス”の第7&8弾として
MCチューンズ、
アダムスキーの2作品がリリースされました。
1作品は、10代の頃からマンチェスター随一のイベント・プロモーターと呼ばれ、90年代のマンチェスター・ブームをクラブシーンから牽引、UK白人ラッパーの元祖とも言われるMCチューンズ(MC TUNES)の
『ザ・ノース・アット・イッツ・ハイツ(The North At Its Heights) デラックス・エディション』。
今年9月に来日し、90年代のマンチェスターにタイム・スリップさせるかのようなライヴ・パフォーマンスを披露した
808ステイトを全面的にフィーチャーしたこの作品には、リリース当時、全米10位という快挙をなしとげたシングル曲「The Only Rhyme That Bites」はもちろんのこと、世界初公開となる
ケミカル・ブラザーズのダスト・ブラザーズ名義時代のリミックス曲、その他オリジナルには収録されなかった貴重音源が多数収録されています。
もう1作品は、UKクラブ・シーンが輩出した世界最高峰のソウル・シンガーSEALの出世作であり全英シングルチャート1位を獲得した大ヒット曲「キラー」を発表し、クラブ・シーンに彗星のごとく現れたアダムスキーの作品、アダムスキーズ・シング(ADAMSKI'S THING)名義の
『アダムスキーズ・シング(Adamski's Thing) デラックス・エディション』。
「ワン・オブ・ザ・ピープル」をはじめとする全米のクラブ・チャートを席巻したシングル曲はもちろんのこと、この作品にも世界初公開となる
ナイトメアズ・オン・ワックス他、当時未収録だった豪華ボーナス・トラックを収録。近年も、アダムスカイ名義でフランスのKITSUNEから作品をリリースし、精力的に活動を続けるアダムスキーが、唯一ZTTに残した作品でもあります。
復刻にあたりアートワークも秀逸に再現しながらさりげない遊び心も盛り込まれたこの2作品。マニア心をくすぐるのはもちろんのこと、クラブ・ミュージックを愛する人はぜひ聴いておきたい作品の登場です!