マルタ・アルゲリッチに「フォーレ・カルテットを聞いたら、誰でも、もう一度聞きたくなる」と絶賛された常設のピアノ・カルテット、
フォーレ四重奏団(Faure Quartett)の来日記念盤
『メンデルスゾーン:ピアノ四重奏曲第2番&第3番』(UCCG-1559 税込3,000円)が11月30日にリリースされます。
フォーレ四重奏団は、1995年にカールスルーエ音楽大学卒の4人によって結成されました。カルテット名は「室内楽こそが音楽の唯一の真の形式であり、個性のもっとも真正な表現なのです」と語ったガブリエル・フォーレに因んでつけられたもの。
メンバーは、ケルンでアルバン・ベルク四重奏団に4年間師事し、このことが彼らの音楽的な発展に刺激となり、支えとなりました。ほかにヴォルフガンク・ヤーン、ミッシャ・カッツ、ミハイル・ベズヴェルクニイ、エドゥアルト・フーベルトらにも学んでいます。
2004年には30年間空席だったカールスルーエ音楽院のレジデント四重奏団となり、2006年には名門ドイツ・グラモフォンからモーツァルトのピアノ四重奏曲をリリース、以降も同レーベルからアルバムを発表し、今や世界中から引っ張りだこのカルテットに成長しました。
また、ロックやポップスをピアノ四重奏で演奏したアルバム『ポップ・ソングス』が、2010年に第17回エコー賞クラシック部門のクロスオーヴァー賞を受賞。若い世代らしい幅広い活動にも注目が集まっています。
今回のアルバムは、
モーツァルトと肩を並べる神童として偉大な足跡を遺した
メンデルスゾーン。1823年(第2番)、25年(第3番)に作曲された2曲のピアノ四重奏曲は、とても10代半ばの少年による作品とは思えない輝きを放っています。
来日公演は12月1日(旭川)、4日(葉山)、8日(東京)の3日間。ピアノ四重奏の魅力を従来とは違う次元で伝えてくれるフォーレ四重奏団の卓越した演奏は、愉悦のひとときを約束してくれます。