今年7月にこの世を去った稀代のシンガー・ソングライター、
エイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)。伝説的な存在となった彼女の新作
『ライオネス:ヒドゥン・トレジャーズ』が12月14日(水)に発売。今作は、エイミーの音楽的な盟友、サラーム・レミと初めてレコーディングをした「イパネマの娘」から、最後のレコーディングとなった
トニー・ベネットとの共演「ボディ・アンド・ソウル」まで、彼女の才能、人生が凝縮されたものに。すでに英国では発売となっており、アルバム・チャートでは初登場1位(12月12日付)と圧倒的なセールスを記録しています。
エイミーを深く尊敬していた
レディー・ガガはエイミーの死後、「エイミーはポップ・ミュージックを永遠に変えてしまったし、エイミーのおかげで希望はあるんだと、わたしは孤独じゃないんだと思えたのを今も思い出せる。エイミーはジャズを生きて、ブルースを生きた」と追悼。
そして、エイミーが泣きながらレコーディングをしたというアルバムのラストを飾る「ア・ソング・フォー・ユー」について、プロデューサーのサラーム・レミは、「この曲の歌詞があまりに強烈だったんで、歌い終わる頃には彼女はすすり泣いていたよ。すごく感情がこもっている“この人生で、いろんな場所を旅してきたわ。いつか私がこの世を去った後も、憶えていてね、憶えていてね、私のことを”の箇所辺りでは、そんな風に歌ってるのが分かる。歌い終わる頃には、彼女のメイクは剥げ落ちていたよ」と語っています。
なお、遺作の発売にあたり、エイミーの父親ミッチ・ワインハウスは、「このアルバムはジャズ・スタンダードからヒップ・ホップのトラックまで彼女の才能がいかに幅広いものであったかという真価を感じさせるものだったから、ただ驚きで息を飲んだよ。僕ら家族は、もしこのアルバムが
『フランク』や
『バック・トゥ・ブラック』の基準に並ぶようなものでなければ、このリリースに決して同意しなかっただろう。僕らは、このアルバムがエイミーの音楽伝説を伝えるにふさわしいものだと信じているんだ」とコメントを寄せています。