さる12月17日(土)、即日完売したプレミアム・チケットを手に入れたファンで満席となった東京国際フォーラムホールAにて、
鬼束ちひろが約10年ぶりとなった全国ツアー<HOTEL MURDERESS OF ARIZONA ACOUSTIC SHOW>のファイナル公演を行ないました!
鬼束はクラシックな中世ヨーロッパ調のグリーンのドレスに身を包み、ステージに横たわった姿で登場。そしてプロデューサーである
坂本昌之のピアノ演奏に立ちあがり、歌いはじめる……。“アコースティック・ショウ”という名が冠せられたタイトル通り、ステージには鬼束&坂本の2人だけというストイックな編成となった本ツアー、「やっぱり私にはこれしかない」と、鬼束本人が決めたとのこと。
ステージで、彼女を取りかこんでいる植物や流木で彩られた幻想的なオブジェはCandle JUNEによるもの。裸足、感情を導くような激しい左手の動き、そして魂を振り絞るかのような圧倒的な歌声。まさに彼女の独壇場とも言えるスタイルで、最新アルバム
『剣と楓』からのナンバーや、「月光」「私とワルツを」「everyhome」「蛍」といった歴代のシングル曲を次々と披露していく。
また、伝説のシンガー、
ジャニス・ジョプリンをモチーフにした映画の主題歌でおなじみの「The Rose」(
ベット・ミドラー)や、「Time After Time」(
シンディ・ローパー、タック&パティ)など洋楽の王道カヴァー曲も熱唱。
アンコールでは、きらびやかなヘッドアクセにレギンスと80'sなファッションで再登場。鬼束の妹がスタッフに扮して登場するというサプライズもありつつ、「Beautiful Fighter」ではギターを弾き語り観客と一緒に会場全体で歌うなどロックな雰囲気に一変! 最後は、このツアーをガチンコで共にしてきたプロデューサー&ピアニストの坂本昌之と並び「礼!」と一声。約1時間30分にわたるステージを締めくくりました。なお、この公演の模様はDVDとして2012年2月15日にリリースが予定されています。