ニュース

ポール・マッカートニー、5年ぶりのニュー・アルバム発売決定!

ポール・マッカートニー   2012/01/23 15:26掲載
はてなブックマークに追加
ポール・マッカートニー、5年ぶりのニュー・アルバム発売決定!
 生誕70周年、ザ・ビートルズでのデビュー50周年というアニバーサリー・イヤーを迎えた今年、ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が待望の新作『キス・オン・ザ・ボトム』を2月8日にリリースします。

 1930〜40年代に書かれた古き良きアメリカのスタンダード・ソングのカヴァーを中心にした、ポールにとって初めての試みとなる本作。プロデュースは米国音楽界の巨匠トミー・リピューマがつとめ、ジャズ界の女王ダイアナ・クラールが自身のバンドを率いて全面バックアップ。さらには、エリック・クラプトンスティーヴィー・ワンダーがゲスト参加と、ポールらしい豪華な作品となっています。

 そのアルバム・プロモーションの一環として、現地時間1月19日にロンドン市内のホテルにて世界各国のメディアを集めて記者会見が実施。会見には20ヵ国から40社近いメディアが参加。会見は2回に分けて開催され、うち1回はポールのオフィシャル・サイト(www.paulmccartney.com)を通じてライヴ・ストリーミング。途中、事前に寄せられたファンからの質問に答える場面も。

 会見でポールは、新作がスタンダード・ソングのカヴァー集となったことについて、「ずっと前から考えていた企画だったんだけど、やろうとするとロビー・ウィリアムスとかロッド・スチュワートとか、いつも誰かに先を越されたんだ(笑)。でも今回のプロデューサーのトミー・リピューマに相談したら、そんなこと気にしないでやろう、と言ってくれたんだ」、収録曲のスタンダード・ソングに関しては、「子供のころラジオで聴いたり、父親がピアノで弾いてくれたりして知った曲もある。特に<イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン>には父の思い出がある」と語りました。

 レコーディングは、ハリウッドの歴史あるキャピトル・スタジオを中心に行なわれたそうで、「ダイアナ・クラールをはじめとする素晴らしいジャズ・ミュージシャンをバックにして歌うので、最初はどうしていいか戸惑ったよ。今回はスタジオに入ってから、ダイアナたちとアレンジを相談しながら録音していった。とてもオーガニックな進め方で僕にとっては新鮮だった。でも後から思えば、ビートルズの頃もこんなやり方で録音していたんだよね」。

 そしてファンからの「アルバムの中でお気に入りの曲は?」という質問については、「マイ・ヴァレンタイン」と「バイ・バイ・ブラックバード」とのこと。特にリード・トラックとなっている書き下ろしの新曲「マイ・ヴァレンタイン」は、新妻ナンシーとモロッコに旅行中、まさにヴァレンタイン・デーに書き下ろした曲とのことで、特別に大切な曲のよう。

 そして記者会見終了後に、ポールのオフィシャル・サイトで、2月12日にロサンジェルスで開催される第54回グラミー賞の授賞式で、ポールが演奏することが正式発表。ポールはこれまでにグラミーを14回獲得しており、今回も『バンド・オン・ザ・ラン』の再発盤が「最優秀ヒストリカル・アルバム部門」にノミネートされています。

 一部メディアでは、今年のロンドン五輪への登場も報じられていますが果たして……? いまだ若々しく話題を振りまくポールに今後も注目です。


ポール・マッカートニー


※2月8日発売
●ポール・マッカートニー『キス・オン・ザ・ボトム』
(UCCO-3038 税込2,600円)

[収録曲]
01. 手紙でも書こう
I'm Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter
(Lyrics by Joseph Young, Music by Fred Ahlert)

02. ホーム
Home (When Shadows Fall)
(Geoffrey Clarkson, Harry Clarkson, Peter Van Steeden)

03. イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン
It's Only A Paper Moon
(Music by Harold Arlen, Lyrics by E.Y. “Yip”Harburg and Billy Rose)

04. もう望めない
More I Cannot Wish You
(Frank Loesser)

05. グローリー・オブ・ラヴ
The Glory Of Love
(Billy Hill)

06. ウィ・スリー
We Three(My Echo, My Shadow And Me)
(Dick Robertson, Nelson Cogane, Sammy Mysels)

07. アクセンチュエイト・ザ・ポジティヴ
Ac-Cent-Tchu-Ate The Positive
(Harold Arlen, Johnny Mercer)

08. マイ・ヴァレンタイン(新曲)
My Valentine
(Paul McCartney)

09. オールウェイズ
Always
(Irving Berlin)

10. マイ・ヴェリー・グッド・フレンド・ザ・ミルクマン
My Very Good Friend The Milkman
(Lyrics by Johnny Burke, Music by Harold Spina)

11. バイ・バイ・ブラックバード
Bye Bye Blackbird
(Lyrics by Mort Dixon, Music by Ray Henderson)

12. ゲット・ユアセルフ・アナザー・フール
Get Yourself Another Fool
(Frank A. Haywood, Ernest Monroe Tucker)

13. インチ・ワーム
The Inch Worm
(Frank Loesser)

14. オンリー・アワ・ハーツ(新曲)
Only Our Hearts
(Paul McCartney)

※Track8, 12:エリック・クラプトンがギターで参加
※Track14:スティーヴィー・ワンダーがハーモニカで参加
※2011年、ロサンジェルス、キャピトル・スタジオ、ニューヨーク、アヴァター・スタジオ、ロンドン、アビイ・ロード・スタジオにて録音
最新ニュース
※ 掲載情報に間違い、不足がございますか?
└ 間違い、不足等がございましたら、こちらからお知らせください。
※ 当サイトに掲載している記事や情報はご提供可能です。
└ ニュースやレビュー等の記事、あるいはCD・DVD等のカタログ情報、いずれもご提供可能です。
   詳しくはこちらをご覧ください。
[インタビュー] 中国のプログレッシヴ・メタル・バンド 精神幻象(Mentism)、日本デビュー盤[インタビュー] シネマティックな115分のマインドトリップ 井出靖のリミックス・アルバム
[インタビュー] 人気ピアノYouTuberふたりによる ピアノ女子対談! 朝香智子×kiki ピアノ[インタビュー] ジャック・アントノフ   テイラー・スウィフト、サブリナ・カーペンターらを手がける人気プロデューサーに訊く
[インタビュー] 松井秀太郎  トランペットで歌うニューヨーク録音のアルバムが完成! 2025年にはホール・ツアーも[インタビュー] 90年代愛がとまらない! 平成リバイバルアーティストTnaka×短冊CD専門DJディスク百合おん
[インタビュー] ろう者の両親と、コーダの一人息子— 呉美保監督×吉沢亮のタッグによる “普遍的な家族の物語”[インタビュー] 田中彩子  デビュー10周年を迎え「これまでの私のベスト」な選曲のリサイタルを開催
[インタビュー] 宮本笑里  “ヴァイオリンで愛を奏でる”11年ぶりのベスト・アルバムを発表[インタビュー] YOYOKA    世界が注目する14歳のドラマーが語る、アメリカでの音楽活動と「Layfic Tone®」のヘッドフォン
[インタビュー] 松尾清憲 ソロ・デビュー40周年 めくるめくポップ・ワールド全開の新作[インタビュー] AATA  過去と現在の自分を全肯定してあげたい 10年間の集大成となる自信の一枚が完成
https://www.cdjournal.com/main/cdjpush/tamagawa-daifuku/2000000812
https://www.cdjournal.com/main/special/showa_shonen/798/f
e-onkyo musicではじめる ハイカラ ハイレゾ生活
Kaede 深夜のつぶやき
弊社サイトでは、CD、DVD、楽曲ダウンロード、グッズの販売は行っておりません。
JASRAC許諾番号:9009376005Y31015