2003/04/01掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
どうしても“元
ヴェルヴェット・アンダーグラウンド”というイメージがつきまとう
ルー・リード。しかし本人はそんなことはお構いなしに
『ザ・レイヴン』(写真)という詩的な作品を先頃リリース、エドガー・アラン・ポーを呑み込んだその世界でもってリスナーを感嘆させてくれました。
さぁて、その彼の新ベストがリリースされます。今までのベストがレーベル間などの理由で「一貫したもの」がなかった(あってもボックスだったりした)だけに、ルーを手早く知りたい人には朗報かも。今回リリースされる
『NYCマン〜ヒストリー・オブ・ルー・リード1967-2003』(BVCM-37400〜1)は、その名のとおりレーベル間を越えて、彼の歴史をダイジェスト的に追った2枚組。ヴェルヴェッツの一部からごく最近まで、これ1作で概要はつかめます。収集家のために「フー・アム・アイ?」のオルタナティヴ・ヴァージョンも収録しております。5月21日に3,465円(税込)にて発売予定です。
今さらベストなんてねぇ・・・・・・という方には、それじゃあリマスター盤はどうでしょう? 様々なレーベルを行き来したルーですが、今回、RCAの作品が5作、リマスター再発される運びになりました。輸入盤はすでに発売されているので、ご存知の方の多いかも知れませんけど・・・・・・。リマスター再発されるのは、以下の5作。
『トランスフォーマー +2』(BVCM-37402)
『死の舞踏 +2』(BVCM-37403)
『テイク・ノー・プリズナー〜ルー・リード・ライヴ』(BVCM-37404〜5)
『警鐘』(BVCM-37406)
『都会育ち』(BVCM-37407)
・・・・・・というラインナップが、1枚モノは1,980円(税込)、2枚組は3,360円(税込)でベスト盤と同時発売されます。
え? 「+2」が気になる? ええ、そりゃそうでしょう。その内実は、デヴィッド・ボウイがプロデュースした歴史的傑作にして未だに代表作の『トランスフォーマー』には「ハンギン・ラウンド」と「パーフェクト・デイ」のアコースティック・ヴァージョン(プラス、シークレット・トラック)が含まれます。『死の舞踏』には未発表曲「グッド・テイスト」と「サリー・キャント・ダンス」のシングル・ヴァージョンが追加収録なのです。他の作品もリマスターだけじゃなく、新ライナーなどが付加されるようですよ。
そんなわけで、ただの再発リマスターじゃないルーの過去作もチェックです。未聴の方は、さしあたってベストを聴いて、気に入れば『トランスフォーマー』を試してみては?