2月24日(金)、東京・渋谷AXにて、
屋敷豪太の50歳となる誕生日を記念したライヴ・イベント<GOTA'S 50th Birthday Party -Back to Roots->が開催! 3時間30分に及ぶ熱い競演を披露しました!
「今日は今までの自分の出会いを“音”にして、演っていければと思います」と冒頭に挨拶した屋敷豪太。自身が気になっている若手アーティストをはじめ、自らが関わってきたバンドがこの日のイベントに集結。
まずは若手の
Open Reel Ensemble。2曲目からは自らがドラムセットに座り、演奏に参加。FIASCO3は屋敷豪太がメンバーでもある2011年に結成されたばかりのギター・トリオ。3曲目の
ザ・ビートルズのカヴァーではドラムを叩きながらヴォーカルを披露。
ここで本日のMC、
いとうせいこうと
高木 完が登場。いとうは「気持ちが若返ってきました。今日のメンバー見てると、自分のピテカン度がどんどん増してきてます!」とコメント、かの原宿ピテカンにて水曜日のハウス・バンドをつとめた
WATER MELONが登場。グループ唯一のアルバム『クール・ミュージック』に収録された
マーティン・デニーのナンバーを演奏。当時日本で全く無名だった米の作曲家に脚光を充て巻き起こったエキゾチック・ムーヴメントは、まさに、この原宿ピテカン周辺から発信されていたもの。
ここからステージはピテカン同窓会へ! 続いて、ネオGS歌謡ムーヴメントの先駆けと言われた
東京ブラボー。ヴォーカルの高木 完は「1曲目で息が切れそう……」と言いながら飛ばしていく。
MELONのステージでは、カセットマガジン『TRA』にのみ収録された
加山雄三「夕日赤く」の英詩カヴァーも(ピテカン時代にもほとんど演奏したことがなかったというレア中のレア曲)!
4曲目では、いとうせいこうと宮崎“DUB MASTER X”泉が参加し「東京ブロンクス」! いとうせいこう&TINNIE PUNXのアルバム『建設的』に収録されたこの曲こそ、日本のオールドスクール・ヒップホップの先駆け。この日の観客は、当時を原体験した世代も多く、いとうのラップがはじまるや怒濤の盛り上がりとなり、本日最初のハイライトに。
続いては日本で最初のヒップホップ専門レーベル「MAJOR FORCE」を立ち上げた高木 完、
中西俊夫、工藤昌之の3人でのMAJOR FORCEバンド。4曲目では再びDUB MASTER Xが加わり、ヒップホップ黎明期のスクラッチ技(!?)を披露。当時を知らない若い世代には新鮮に映ったようで、食い入るように見ていたのが印象的。
ここでピテカン同窓会はいったんお休みとなり、
OKAMOTO'Sが登場。ドラマー、オカモトレイジの激しいプレイを「キース・ムーンみたい!」と称えた屋敷は、
ザ・フーのカヴァー曲で合流しツイン・ドラムを披露。自分の息子ぐらいの世代との共演を楽しんでいたよう。
次は、ベーシスト
小原 礼と不定期に活動しているThe Renaissance。各々が本来の担当楽器ではないギターを携え、しかも二人ともが唄うという異色ユニット。小原が「ドラムは近所のおじさんにお願いしました!」とステージに呼び込んだのは、なんと
奥田民生! ベースには盟友・
松永孝義が入り、熟練ミュージシャンが程よく気を抜きながら演奏する様は、実にカッコ良く、余裕を感じさせるパフォーマンス。
そしてお待ちかね、
ミュート・ビートのコーナーへと突入。まずは前身バンドのRUDE FLOWER。「ちょうど30年前の春、京都から上京して最初にオーディションを受けて参加したのがこのバンドです!」と感慨深く語ると、ドラム、ギター、ベースのシンプルな編成で、緊張感のあるプレイ3曲を一挙に演奏。
ステージにはベースの松元隆乃が残り、キーボードの坂本みつわ、トランペットの
こだま和文が加わり、さらに上手ステージ横のPAブースにはDUB MASTER X。「このメンバーでミュート・ビートははじまりました」と屋敷はMC、1曲目の「フィオリーナ」が静かにはじまる。最初期のメンバーが一堂に会するのは、4年前の恵比寿LIQUIDROOMの再結成でもなかっただけに、ファンにとっては感涙もの。
続いては、キーボードに
朝本浩文、ベースが松永孝義に交代し、お馴染みのメンバーとなってミュートのナンバーを淡々と紡いでいく。中盤には松永孝義やこだま和文と豪太のプロジェクト曲も披露され、ラスト・ナンバーは、自身が脱退した以降のアルバム『LOVERS ROCK』に収録された「キエフの空」。これは“ぜひ演りたい!”と屋敷がこだまにリクエストして実現したそう。
長い本編が終了した後は、ステージ中央にケーキが運ばれ、出演者全員でのハッピー・バースデー・コール。気が付けば本日のホスト役である屋敷は、最初から最後までステージに上がりっぱなし。バンド転換の間すら、ドラムソロを演奏して間を繋ぐなど、終始スティックを手放すことはなし! 全10組のバンドが3時間30分の間に35曲を演奏するという長丁場ながら、熱い夜となりました!