ピクシーズ 2003/04/01掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
独自企画で
『Tribute to the Pixies』(NAHT、FEED、BEAT CRUSADERS、COWPERS、MO'SOME TONEBENDER・・・・・・らが参加)がリリースされたことからも、ここ日本でもフリークは多いのでは? と思われる、轟音“殺伐”ギター・スタイル
“PIXIES(ピクシ−ズ)”。このバンドが無ければ、グランジ/オルタナティヴ=NIRVANAも生まれなかった、と言われるほどの伝説的な存在でありまして。元を辿れば、アメリカン・ハードコアの雄“HUSKER DU(ハスカー・ドゥ)”からの流派に存在する彼ら(ちなみに「Pixie Du」はナンバーガール(
『SCHOOL GIRL DISTORTIONAL ADICT』収録))。多くの後続バンドの中で埋もれなかったのは、Black Francis(vo,g)が放つ見た目のインパクト(頭髪薄め、体格大きめ)のためだけではなくて。ノイジーに飛ばすゲロ吐くまでの絶叫あれば、唯一の甘いメロディを淡々とつぶやく、抑揚/静動の使い分けの妙が素ん晴らしく。そこはかとなく聴こえてくるスペイン語からは、どこか切ない叙情感が・・・・・・。メロディック/オルタナティヴ/エモ/ポスト・ロックなどなど、脈々と“今”へと流れている名バンドのひとつで間違い無しなんでは。
4年間の活動の後、92年には解散を迎えてしまいましたが、Black FrancisはFlank Blackとなってソロ活動を開始。Kim Deal(b,vo)は
THE BREEDERS(ザ・ブリーダーズ)を結成し、先日にはTanya Donelly(スローイング・ミュージズ)/スティーヴ・アルビニを迎えた9年ぶりのアルバム
『Title TK』をひっさげ来日公演を実現!健在ぶりを確認できた人は幸せものですよ。
昨年は貴重音源集『PIXIES』(『PURPLE TAPE2』なんてのも出るそう)がリリースされ再々再(?)注目を集めたPIXIES、なんと今年5月には過去5作品(『Come on Pilgrim』、『Surfer Rosa』、『Doolittle』、『Bossanova』、『Trompe Le Monde』)のリイシューが決定。2003年、再びPIXIESが来るか? 「Where is my mind」(『Surfer Rosa』(写真)収録)が聴ける『ファイト・クラブ』でも観て待ちましょう。