ユネスコと、ユネスコ親善大使をつとめるピアニストの
ハービー・ハンコックが、このたび毎年4月30日を“インターナショナル・ジャズ・デイ(International Jazz Day)”に設定することを発表。これは、アメリカ最高峰のジャズ教育機関であるセロニアス・モンク・インスティテュート・オブ・ジャズとユネスコが共同で進めるもので、ジャズを通じて世界のさまざまな文化に対する理解を深め、全世界195のユネスコ加盟国をはじめ、未だ十分に教育を受けられる環境にない地域に住んでいる少年少女たちに、ジャズを伝えていくことを目的としています。
さらに、そのキックオフ・イベントとして、4月27日にパリの国連本部にて、ジャズの講義及びコンサートが開催。4月30日の当日には、世界各国でジャズを祝うイベントが予定されており、アメリカでは、まずジャズの聖地ニューオリンズにて日の出コンサートが開催。30日の夕方には、ニューヨークの国際連合総会会議場にて、メイン・イベントとなるコンサートが開催され、ここにはハービー・ハンコック、
ウェイン・ショーター、
エスペランサといったアメリカ人ミュージシャンだけでなく、ヨーロッパ、アジア、アフリカなど世界各国からその国を代表するミュージシャンが招かれ、キーボード奏者
ジョージ・デュークの音楽監督のもと、セッションを繰り広げることになっています。
なお、そこへ日本代表として参加するのは
上原ひろみ! 2003年のデビュー以来、世界を舞台に精力的な演奏活動を展開してきた上原ですが、栄えある大舞台でどのようなパフォーマンスを披露するのか、大いに期待したいところ。
ちなみに、このコンサートの司会をつとめるのは
ロバート・デニーロ、
マイケル・ダグラス、
モーガン・フリーマン、そして
クインシー・ジョーンズ。国連とユネスコのWebサイト(
www.unesco.org/new/en/culture/jazz-day)ではライヴ・ストリーミングも予定されています。