1996年のアルバム
『Man』以降、リミックス・アルバムのリリースや、DJのKarmilらとともに結成したサーカスとしての活躍、また
ゴリラズのアルバムへのゲスト参加などはあったものの、自身名義の新録音作は出していなかった
ネナ・チェリー(Neneh Cherry)が、ザ・シングを従えた新作『The Cherry Thing』を6月18日にノルウェーのレーベルSmalltown Supersoundからから発表します。
ザ・シングはマッツ・グスタフソン(sax)、インゲブリグト・ホーケル・フラーテン(b)、ポール・ニルセン・ラヴ(ds)からなる3人組。2000年に結成し、ネナ・チェリーの継父である
ドン・チェリーの曲名からバンド名を付けていることもあり、当初はおもにドン・チェリーの曲を演奏していましたが、その後、
ジョー・マクフィーや
カトー・サルサ・エクスペリエンス、
大友良英ほか多くのミュージシャンとの共演を経て音楽性の幅を広げ、現在では圧倒的な技術とエネルギーで他の追随を許さないヨーロッパ随一のフリー・ジャズ・トリオに成長しています。
ネナ・チェリーとザ・シングは2010年秋にロンドンで初のレコーディングを行ない、2011年3月にはストックホルムでパフォーマンスを披露。そこでアルバムの制作を決定してスタジオに入りました。アルバムにはドン・チェリーの「ゴールデン・ハート」をはじめ、
スーサイド、
ストゥージズ、
オーネット・コールマン、
MFドゥームのカヴァーなど全8曲を収録しています。