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黒沢 清監督、安藤サクラが舞台挨拶! ドラマ『贖罪』オールナイト上映会開催

黒沢清   2012/06/11 15:44掲載
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黒沢 清監督、安藤サクラが舞台挨拶! ドラマ『贖罪』オールナイト上映会開催
 原作は湊かなえ、『トウキョウソナタ』の黒沢清監督がメガホンをとり、小泉今日子を主演に迎えて大きな話題となった衝撃のミステリー・ドラマ・シリーズ、WOWOW連続ドラマW『贖罪』。きたる8月24日にDVD発売が決定したことを記念し、6月9日(土)に全5話を一挙上映する一夜限りのオールナイト上映回が東京・新宿テアトルにて開催。黒沢監督と第3話のメイン・キャラクターを演じた安藤サクラが舞台挨拶を行ないました。

 連鎖する悲劇を“5人の女性の視点”で描き、人間誰もが隠し持つ毒や心の闇を描いた『贖罪』。先日、本作の演技が評価され、ギャラクシー賞個人賞を受賞した小泉今日子が演じるのは、小学生の娘を殺された母・麻子。15年の時をまたいだ悲劇の中心で、周囲に激情をぶつけ、やがて運命に翻弄されていくひとりの女性を鮮烈に演じています。

 また、小学生のときに事件を目撃し“償い”の思いを抱えたまま成長した4人を演じるのは、蒼井 優小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴という演技派女優たち。4人がそれぞれの心の闇に翻弄され、悲劇を引き起こすまでを、どう演じていくかが大きなみどころ。

 本作で初めてTVドラマを手がけた黒沢監督は、「映画館で上映できるとは思っていなかったので、うれしいです。大きいスクリーンで観て頂けることになり、撮った甲斐がありました」と喜びを語りました。本作の仕事を請けるきっかけについては、「『トウキョウソナタ』以来、作品を撮ってなかった。撮影現場から遠のいてしまって、監督としては不安になってくる。カンのようなものが残っているのだろうかと。“なんでもいいからやりたい”という気持ちがあったところにWOWOWが声をかけてくれた。プロデューサーから映画と同じことを求められた。ドラマだということは考えず、映画と同じように作ることができた」とのこと。

 また一家で黒沢監督の大ファンだという安藤は、「はじめて出演の話を聞いたときは、家族もそうですし、夫の家族も大ファンなので、自慢したくてしょうがなかったです」と興奮した様子で当時の喜びを語り、黒沢監督は「スクリーンでみていて、面白い女優さんだなと思っていた。難しい役だったと思う。しかし、自分で撮っていて、出演者が演じる登場人物にこんなにも感情移入してしまうことは今までなかった。中でも最後に彼女が警察に捕まって、小泉さんと対決するシーンがあるのですが、撮っていて泣けてくるという、初めての感情をもった。ものすごく自然に、無理やり人の感情を掴みとってしまうような、何かがあるんですね。すばらしい女優です」と絶賛!

 舞台挨拶の最後、上映を待つファンに向け、「5つの話に出てくる女性は全員屈折していて、どこかおかしい部分があるのですが、みんなそれぞれ魅力があって、このスクリーンで見られるのはとても素敵なことだと思います。楽しんでください」(安藤)、「5話もありますけども、週に一話ずつ観て頂く形で作っていましたので、続けて観ると繰り返し出てくるシーンがくどいかもしれませんが、濃密に観られると思います。映像も音楽も本当にハイレベルな仕上がりになっている。長丁場になると思いますが、画面をみて、耳をすませているだけでも、十分堪能できると思いますので、ぜひ朝までお付き合いください」(黒沢監督)と締めくくりました。

 ドラマ『贖罪』は8月24日よりDVDレンタル開始、DVDコレクターズBOXが発売されます。


贖罪


※8月24日発売
『贖罪 DVDコレクターズBOX』
(DVD3枚組:税込8,990円)

[Disc 1]
第1話「フランス人形」
第2話「PTA臨時総会」
[Disc 2]
第3話「くまの兄妹」
第4話「とつきとおか」
[Disc 3]
最終話「償い」 
《特典映像》
[Disc-3]
メイキング・オブ・『贖罪』
インタビュー集

出演:小泉今日子、蒼井 優、小池栄子、安藤サクラ、池脇千鶴、香川照之
脚本・監督:黒沢 清 / 原作:湊かなえ『贖罪』

発売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
(C)2012 WOWOW(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.
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