Fried Pride 2003/05/12掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
“フライド・プライド”。なんだか美味しそうなユニット名ですが、これが舌の肥えた30代リスナーにオオウケの男女デュオ。男(横田明紀男)がバカテクのギタリスト、女(shiho)がソウルフルなヴォーカルを聴かす、さながら和製タック&パティ編成で、人気急上昇なんですよ! タック&パティと違う所は、前作
『STREET WALKING WOMAN』(VICJ-60965(写真))を聴いた人はわかるでしょうが、ファンキー!! 元ウィンダム・ヒルのタックとパティは、間違っても
マリーナ・ショウの曲なんて演んないでしょう!?
おそらく
デヴィッド・T・ウォーカーが好きなんだと思います、ギターを担当する横田明紀男氏はカッティングの鬼ですね! 早いのなんの! とにかくカッティングの練習に膨大な時間を費やしたタイプのギタリストですな。共感します!
そんな2人が、6月21日に新譜(VICJ-61117 \3,045(税込))を出します!今のところタイトルは未定ですが、今回の選曲を見ると、前回よりもよりメジャーなポップスで勝負に出てきてますね!? 順に見て行きましょう!
(1)スモーク・オン・ザ・ウォーター
(2)宇宙のファンタジー
(3)ハッシャバイ
(4)マイ・シェリー・アモール
(5)ユア・ラブ
(6)アルフィー
(7)イエスタデイ
(8)マイ・ロマンス
(9)フリー
(10)右から2番目の星
(11)カム・トゥギャザー
(12)ナウ&フォーエバー
こう見てきますと、ビートルズ2曲、バカラック2曲は、ちょっと教科書通りな気がしますが、いい曲だから仕方が無い。バカラックでも『アルフィー』を選ぶあたり、さすがコンコード所属の名に恥じない、ジャズミュージシャンぶりです! しかし異彩を放つのが、(1)の『スモーク・オン・ザ・ウォーター』ですよね! バンド経験者なら、誰でも1度は文化祭なんかで演奏する深紫のスタンダードですが、これを、どう演奏するのか、今回の1番の楽しみ! (4)のスティービーの定番は、何と無く想像できます。16ビートのカッティングでも合う曲ですから、これは良さそうですね。(2)はもしやアース・ウィンド&ファイアですか? 多趣味な人ですね。原曲を軽く超える、熱いヴォーカルに期待します。他にも(3)あたりのセンスの良いスタンダードや、(10)のディズニー・ナンバーなど、素敵な曲がいっぱい! これで、もっといろいろな層からも愛されるといいですね!