パット・メセニー(Pat Metheny)が科学者やエンジニアとともに自作した、自動演奏装置“オーケストリオン”と自らの演奏を重ねた2010年のアルバム
『オーケストリオン』(写真)は、その奇抜なアイディアと、ユニークな音楽で話題を呼びました。そのアルバムを引っさげて行なったツアーの模様を収録するライヴ・アルバム『Orchestrion Project』(Nonesuch / 輸入盤)が8月28日に発売されます。
ピアノ、ドラム、マリンバ、ヴィブラフォン、ギター、パーカッション、チューニングされた何十本もの空き瓶などのアコースティック・サウンドを出すオーケストリオンは、19〜20世紀初期の自動演奏装置を彷彿させるもので、現代のミュージシャンが使用するサンプラーやパソコンなどの対極にあるものです。現代の音楽に対する批評的な視線も感じられたこの大掛かりな装置を、パット・メセニーは世界中に持ち運び観客に披露。機械と人間との、類を見ない共演がCD2枚に収められています。