トリオによるひさびさのスタジオ作『オード』を出したばかりのブラッド・メルドー・トリオ（Brad Mehldau Trio）が、早くも今年2枚目のアルバム『Where Do You Start』（nonesuch・輸入盤）を9月18日に発表します。

　『オード』と同様、ラリー・グレナディア（b）、ジェフ・バラード（ds）とのトリオによるアルバムに収録される11曲のうち、自作曲は１曲のみ。そのほかはカヴァーで、ソニー・ロリンズの「エアジン」、クリフォード・ブラウンの「ブラウニーズ・スピークス」をはじめ、アルバムの冒頭を飾るアリス・イン・チェインズの「ゴット・ミー・ロング」、スフィアン・スティーヴンスの「Holland」、エルヴィス・コステロの「ベイビー・プレイズ・アラウンド」、ニック・ドレイクの「タイム・ハズ・トールド・ミー」。さらにシコ・ブアルキの「サンバと愛」、トニーニョ・オルタの「Aquelas Coisas Todas」といったブラジルのアーティストの楽曲まで取り上げています。同時期に録音されたオリジナル曲ばかりの『オード』と対になるアルバムと言えるかもしれません。