トニーニョ・オルタ 2003/05/21掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
ブラジルファン、ジャズファンの方ならすでにご存知と思いますが、いよいよ5月28日に封印が解かれます! 出ますよ!
トニーニョ・オルタ『トニーニョ・オルタ』(TOCP-67175)。今までオリジナルLP盤はおろか、廃盤になってたCDまで超高額で手が出なかったブラジリアンSSW、トニーニョ・オルタの80年の名作が遂に再発! もう予約はしてますか? これは儀式に近いですよ。ミナスの美しい自然の空気を、トニーニョの優しい眼差しで綴った本格ディープなミナスサウンドでありながら、
パット・メセニーが参加したコンテポラリーな部分が、それを濁す事無く、極めて効果的に作品世界を高めている奇跡的名作! もちろんトニーニョ・オルタの作品は全て素晴らしいと思うけど、やっぱりこれを持ってなきゃブラジル音楽好きは名乗れませんよ!
本作に参加したパット・メセニーにとっても、いかにトニーニョ・オルタから影響を受けたかは、以降の彼の作品を聴けば一聴瞭然。今回、久しぶりに聴いてローラ・ニーロやジョニ・ミッチェルといったシンガー・ソング・ライター達の先鋭的なサウンド作りを思い出しました。ジャンルは全く違えど、自身の育った土地に根ざしたクリエイティブなソングライターでありながら、高いテクニックを持ったミュージシャンとしての技術、ポテンシャル、さらに80年代において、こうした存在はとても貴重だったと感じます。ミナスが生んだ天才、トニーニョ・オルタ。絶対、君が好きだよ! まだ聴いてない人は、ぜひ聴いてください!