5月にリリースした最新アルバム
『Stay Alive』に伴う全国ツアー中の
長渕 剛。先月22日に行なわれた神奈川県民ホール公演中に負傷し、“左膝内側側副靭帯損傷”で全治6週間の診断を受けていましたが、それから3週間後となる8月12日(日)には、福島・郡山市民文化センター公演を開催し復活のステージへ! 膝を負傷していることを全く感じさせない20曲、2時間半を超えるパフォーマンスを披露しました。
この3週間、故郷・鹿児島に帰ってリハビリに専念していたという長渕。それは、東日本大震災以降、初となる本格的なコンサート・ツアーをずっと待ちわびている東北、そして福島のファンに必ずや会わなければならないという一心から。
コンサートがはじまると、「福島! 帰ってきたぞ! 今日は我慢がならねえな! 一緒に怒りの拳を上げて、最後までいくぞ! 本当に会いたかったぜ、俺! だから見て! 足、治ったよ! この日のためにみんなと約束して、この一年ずっと頑張ってきたんだ。みんなも、この日を夢見て、こうやってまた会えた! だから今日は、本当に最高の夜にしようぜ! 思いっきり心のなかにあるもの、拳を突き上げて、大声で歌おう!」と、思いのたけをぶちまけた長渕。昨年の8月、福島第一原発の事故により各地に避難していた福島県浪江町の20名の子供たちを自身の故郷である鹿児島へ招き、自然に富んだ鹿児島の夏を共に過ごしており、その後に、福島の子供たちを思い、花に例えて“子供から子供へと歌い継いでいって欲しい”そんな想いを込めた曲「ガーベラ」を書き下ろしています。
また、半年後の今年2月には「子供たちとの約束を守るために」長渕は浪江町の警戒区域内へと足を踏み入れ、それからすぐに、そこで目にした惨憺たる光景を「カモメ」という大作として綴る。そして、長渕は福島の人々の想い、そして叫びを伝えるために、この歌をツアーで全国に届けてきました。
再会を約束した子供たちと1年ぶりに会う日でもあったこの郡山公演、「今日、来てくれてるんだよ」と言って、長渕は子供たちをステージへ招き、照れくさそうにステージに上がった子供たちは、長渕のまわりに“体育座り”となって囲み、「ガーベラ」のキラキラと鳴るアコースティック・ギターと歌に耳を傾ける。
最後に、「俺は約束する。絶対にみんなのことは忘れないから。そして今日、君たちと出会ったこの福島をもっともっと全国に忘れないように伝えていく。福島の夜をいつまでも忘れないでいるから、どんなに辛くても今日のこの時を忘れないで。ありがとう! また会おうぜ! 今度会う時まで、絶対に元気でいなくちゃダメだぞ!」と、エールと共に誓いを立てた長渕。悲壮な決意をもって、全治6週間の怪我からわずか3週間でステージに復帰を果たした本ツアーも、盛岡、仙台、そして振替えとなった札幌の3本を残すのみ! なお、8月15日(水)に仙台サンプラザホールで行なわれる公演は、アジア各国を含む全163館の映画館で“ライブシネマ”として生中継が実施されますので、ぜひ注目を。