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21st センチュリー・スキッツォイド・バンド、日本盤化

2003/05/30掲載(Last Update:09/06/02 11:31)
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 全国のキング・クリムゾン・ファンの皆様、お待たせしました。

 今や「21馬鹿バンド」という愛称も得た「21ST・センチュリー・スキッツォイド・バンド」が、ようやく日本盤デビューします。そうです、ライヴ会場&ネット通販限定で販売されていた『オフィシャル・ブートレッグ vol.1』(ARC-1058)が、やっと日本盤化するのです!

 なお、この愛称はクリムゾンの1stにして間違いなく大名作『クリムゾン・キングの宮殿』(写真)収録の「21世紀の精神異常者」という曲を、伝説の音楽ライター市川哲史氏が「21馬鹿」と命名したのに基づくものです。邦題のゴタゴタから「スキッツォイド」なんて口にしたくなくて、こう呼ぶ人も多い筈。

 この「21馬鹿バンド」、ご存知ない方(これを読んでくださっている方には少ないか?)のために説明いたしますと、かのキング・クリムゾンにかつて在籍した諸メンバーより4名――ピーター&マイケル・ジャイルズ兄弟、イアン・マクドナド、メル・コリンズ――プラス、マイケルの娘婿、Jakko Jakszyk(この盤でカナ名義初登場予定? のヴォーカリスト兼ギタリスト)を加えた5名により結成された「キング・クリムゾン・セルフ・トリビュート・バンド」。ミスター・クリムゾンことロバート・フリップ翁も「ライヴを観るよ!」と宣言してチケットを買った(けど行けなかった)という、お墨付きの公認バンドなのです。昨年には大歓迎で来日も果たし、老若男女入り乱れるファンに「最高!」「思った通り」「すわ、同窓会か?」という様々な反応を受け、しかしライヴは大成功。来日が遅かったために生で聴けなかったクリムゾンの名曲群が演奏されるのはもちろんのこと、『マクドナルド・アンド・ジャイルズ』という一作をリリースしただけでライヴ活動をしなかった、マクドナルド・アンド・ジャイルズの生演奏が初めて聴けたわけですから! これはイアンとマイケルが在籍するために実現したことですが、残念ながらマイケルは温和に脱退(因みにマイケル・ジャイルズは初ソロ作品『プログレス』もリリースしています)。現在はやはり元クリムゾンにして、毎回「コレクターズ」シリーズに辛辣な(笑)ライナーをよこしてくれるイアン・ウォーレスが加わっています。

 今回発売される21馬鹿バンド初作品は、彼らのスタジオ・ライヴ演奏をおさめたもの。初期のファンにとっては、現在のクリムゾン以上に「クリムゾンらしい」と思えることでしょう。かといってオリジナリティがないわけじゃなく、だいぶんジャジーにゆったりしております。聴き比べも楽しいですよ!

 その日本盤は、メンバー・フォトが並んだだけの今までの流通盤とは違い、嬉しいことに演奏風景を用いたオリジナル・ジャケットを採用&ファン心理をくすぐる紙ジャケ仕様。7/7(月)に\2,625(税込)にて発売予定! これはファン/研究家なら、ぜひとも所持しなくては。

 最初は「一時の懐メロ・プロジェクト」として認識されていたきらいのある彼らですが、今後もコンスタントに活動していくようなので、タイトルの「vol.1」という響きに期待しましょう! 現に、現在では未定ですが、日本公演を収録したDVDも今年の夏終わりまでにはリリースを考えているそうですよ。
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