2003/06/05掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
先週は長らく1位を独走していた
ノラ・ジョーンズをジェントルに蹴落として、堂々と
パット・メセニーが1位になり、業界でも挨拶代わりの話題になっていましたが、今週も初登場が多く、いろいろ入れ替わってますよ! まず1位になったのが、先週2位だった
キース・ジャレットの
『UP FOR IT』! 2位にパット・メセニー、3位は変わらず
デヴィッド・サンボーンの
『タイムアゲイン』。これは誰が見ても順当な順位でしょう! やっと健全なジャズチャートになったなって気がします。
上位3作に大御所がドカンと並んだ形になり、難攻不落の要塞に見えちゃいますけど、これに迫る以下の作品も、勢いのある良作が追従しています。まず4位は先週5位からアップした
ロイ・ハーグローブのユニット“RHファクター”! これ、
コモンや
エリカ・バドゥなどヒップホップ系アーティストも多数参加してる事から、CDストアではジャズコーナーだけでは無く、DANCE&SOULのコーナーでも展開してますので、そういった購買層の勢いもありそうですな。
そして、ジャズなど興味の無い中年の主婦からも圧倒的な人気を誇る
綾戸智絵の新譜
『TO YOU』が初登場で5位。さすがは安定した人気ぶりですな。主婦の方で、フジ子・ヘミングとサラ・ブライトマンと新垣勉と綾戸智絵でまとめて買ってく人っていますからね!この特有の購買層を持つと強いです!
そして、いよいよここまでか!? 先週から2ポイントダウンで、とうとう6位になってしまったノラ・ジョーンズ。 7位には同じヴォーカルでも、より塩っぽい硬派な新鋭
リズ・ライトの
『ソルト』が控えてますから、来週の順位が気になります。デヴュー前からこのニュースでもとりあげましたが、筆者はですね、リズはもっと伸びると思いますよ!
そして、今週1番の注目作! 我らジャズファンのニューアイドル、満を持してのデヴューとなった高校生ピアニストの
松永貴志君は11位で初登場。ピッカピカのニューフェイスとしては大健闘ですが、話題性と内容の良さから考えて、もっと上に来てもいいでしょう!? バックをつとめた天才、安力川大樹さん(ベース)の本音トークを聞いても、かなりの逸材との事で、ひょっとしたら世界の超大物になるかもしれません。
その他、大野雄二のルパンシリーズの新作や、ゴンチチ両名セレクションによるジャンゴのベスト盤などが初登場して、ヒノテルの息子さん、
日野賢二のデヴュー作『ワンダーランド』は残念ながらランク圏外へ・・・。 コレけっこう、力の入った本気ファンクですごいイイんだけど、何ででしょう?