T.M.Revolution・
西川貴教は11日、12月24日に神奈川・横浜文化体育館で開催する男子限定ライヴで全日本プロレスとタッグを組むことを発表しました。急遽開かれた記者会見には全日本プロ・レスリング株式会社の
武藤敬司も登場し、双方この異色の組み合わせに意欲をみせました。
T.M.Revolutionは2002年12月、男性ソロアーティストとしては初の男子限定ライヴを行なって成功を収め、それ以降毎年恒例のイベントとして定着、年々その規模を大きくしてきました。今年は開催10年目を迎え、初の試みとしてプロレスとのコラボレーションを実施。男子のみが集まってライブで熱く盛り上がる中に、男のロマンと言われるプロレスを盛り込みます。ジャンルは違えども、同じ“エンターテイメントを追究する者”としてガッチリと肩を組むことになります。
会場は5000人を収容するプロレスの聖地、神奈川・横浜文化体育館、イベントタイトルも〈T.M.Revolution Strikes Back 10th & ALL JAPAN PRO-WRESTLING 40th ANNIVERSARY T.M.R. LIVE REVOLUTION'12 -Strikes Back X-〉と、双方を全面に押し出した形になっています。
西川と武藤は、昨年の東日本大震災後すぐに西川が立ち上げた、東日本大震災チャリティープロジェクト『STAND UP! JAPAN』の生放送番組に武藤が出演したのをきっかけに親交を深めてきました。全日本プロレスも「東日本大震災復興支援チャリティープロレス ALL TOGETHER」を開催するなど、独自の方法で被災者への支援を続けています。
今回のコラボレーションは、被災者に元気を届けよう、日本を元気にしようという、同じ志を持った者同士が新しく生み出すエンターテイメントとも言えるでしょう。
このイベントについて西川は「プロレスと音楽という、前代未聞の異色コラボイベント。全日本プロレスと新たな歴史を作ろうと思う」、武藤は「全日の夢のひとつにアジア進出があるが、西川さんの名前はアジアでもよく知られているので常々リスペクトしていた。こういう機会に組めるのが嬉しい。また、プロレスはアートだと思っているので、西川さんに負けないアートを見せたい」と語っています。
ライヴ当日は、会場にライヴ・ステージの他にプロレスのリングも設営され、西川いわく「単に試合とライヴが行なわれるのではなく2つが共存するもので、これまで全日が行なったコラボレーションとは一線を画したもの」になるとのこと。
西川が「神聖なリングを汚さぬように、誠心誠意リングの上でも歌わせていただきたい」と、リング上でパフォーマンスを提案すると、武藤は「(自分は)歌ったり踊ったりするのは苦手なので、全日本プロレスの歌を作っていただきたい」と新たなコラボを打診、西川も乗り気でした。
また、先日西川が全日本プロレスの道場を訪れ、得意技である「足4の字固め」を披露したことを受けて、武藤は「当日は生のイベントなので何が起こるかわからない。群衆が迫ってきた時は「4の字」より「シャイニング・ウィザード」のほうがいいので、教えますから」と、さらなる稽古を約束。西川は「シャイニング・レボリューション」として襲名させていただけたら。候補生ではありますが、これから全日本プロレスの一員として頑張っていきたい。(本番までの)2ヵ月を命がけで過ごしていきたいと思う」と答えました。
ライヴ当日は、観客だけでなくスタッフも全て男性のみ。西川はファンに向けて「男だけなので、おかしな空気感になるんですよ。どんなことが起きるか、どんな景色が描き出されるのか、歴史の生証人になっていただきたい」と呼びかけました。
T.M.Revolutionは現在、ゲスト・アーティストに
布袋寅泰、
中西康晴、
HOME MADE 家族、
May J.などを迎えたセルフカヴァー・アルバム『UNDER:COVER 2』を制作中。また来月9日にシンガポールで行なわれる〈Anime Festival Asia Singapore 2012〉にて、メインアクトとして初のアジアでのライヴを行ないます。