2007年12月、英ロンドン・O2アリーナにて行なわれた奇跡的な再結成コンサートの模様を収めた映像作品
『祭典の日(奇跡のライヴ)』(原題『Celebration Day』)を11月21日(水)にリリースする文字通りの重鎮、
レッド・ツェッペリン(LED ZEPPELIN)。発売に先駆け、2012年10月17日(水)、18日(木)の2日間に渡り全国の映画館にて同作の銀幕限定上映が行なわれます。そのプレミア試写会が10月16日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行なわれました。
プレスおよび抽選で選ばれた熱狂的なゼップ・フリークスのみが参加したこちらの完全限定プレミア試写は、日本、アメリカ、イギリス、ドイツのみでの開催。ここ日本では試写終了後の記者会見に
ジミー・ペイジ本人が登場するとアナウンスされていただけあって、開始前から会場は興奮気味。まもなく上映開始という折、ジミー・ペイジがサプライズ(本人たっての希望とのこと)でフライング降臨! 「ライヴの時も最高に楽しかったけど、映画を見て楽しんでください!!」と挨拶。この一言に、これから始まる上映に一層期待が高まります。
そしていよいよ上映がスタート。久々に集まった面々とは思えないタイトなプレイ、全員が60オーバー(ドラマーとして参加する故
ジョン・ボーナムの息子
ジェイソン・ボーナムはもちろん除く)とは思えないヘヴィネスとステージプレゼンス。“再結成”という単語につきまとう不安要素が全く見あたらない、現役バンドそのものの姿に、息を呑む会場。映画館というシチュエーションならではの迫力で、奇跡的な一夜を堪能しました。オリジナル・メンバーの円熟味と若々しさを併せ持つ演奏や、ジョンとはもちろん異なるものの、亡き父からのインスピレーションを一身に浴び神懸ったジェイソンのドラミングは全ロック・ファン必見です。
上映終了後にはジミー・ペイジの記者会見を開催。たった今銀幕で圧倒的なプレイを見せていた張本人の登場に、再び会場は大興奮。質問のスタート前には「どんなことを聞かれるかドキドキするね! サスペンスだ!」とおどけてみせるフランクな一面を覗かせたジミー。2007年ライヴ当日の心境についての質問に「全員で数週間前から準備に取り掛かったが、ライヴではいい意味でショックを与えたいと思ったんだ」と率直に答えたほか、『祭典の日(奇跡のライヴ)』のリリースについては「ほっとしているし、とても嬉しい。一度しかやらなかったコンサートだったし、自分たちにとっては本当に良いコンサートだった。客観的に見てリリースしたいなという時期に来たのでリリースできた」とコメント。今回のリリースにBlu-rayオーディオが含まれていることに絡め、過去作をBlu-rayオーディオでリリースする意志があるかどうかについて問われると、「mp3に対抗するためにも出したいね! mp3では本来のダイナミズムや、我々の意図する音が伝わらないから!」とさすがの一言。ザ・ゼップなセットリストについては「今回のセットリストはリハーサルのときにみんなで話し合って作ったんだが、レッド・ツェッペリンの歴史を網羅するセットリストを作りたかったんだ。自分たちのカラーや見せられるものを届けたかった。リハーサルの時はお客さんがいないので分からなかったけど、実際ライヴで演奏してみてすごく良い反応だったので嬉しかった!もっとやりたかったのが本音」と当日の喜びが伝わるコメント。先行試写の開催地としてアメリカ、イギリス、ドイツと並び日本を選んだことについては「1971年、72年に来日したときは、それまで本などでしか知らなかった日本に来られて本当に嬉しかったんだ!そして日本のオーディエンスからたくさんの影響を受けた。だからこれまでも、リリース等あるときは必ず日本に行きたいと言ってきたんだ」と日本のファン感涙の発言も。
オリジナル・メンバー&ジェイソン・ボーナムによる渾身の再結成ライヴ、11月21日(水)発売の『祭典の日(奇跡のライヴ)』でぜひご体験ください!
[プレミア試写参加者コメント]■
内田裕也「すごいですね! 1971年の来日の時に一緒にツアーをまわったんですが、それを覚えていてくれました。彼はジェントルマンで優しい人ですね。次の世代にも紹介できてよかった。俺のほうが年上だといったら、『ばかやろう、俺のほうが上だ!』とふざけて言ってました。今までにいないバンドですね。ロンドンでいつか再会したい!!」
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真壁刀義(新日本プロレス)「現場で観るよりライヴが感じられて、動きたくてしかたなかったよ!!! 周りが静かにしてたから座ってたけど!! 入場テーマは布袋寅泰さんがカヴァーしている〈移民の歌〉なんだけど、米軍基地とかで試合するときはオリジナルのレッド・ツェッペリンの〈移民の歌〉を使うとどよめきがすごいし、自分もノれるし!! 親父と同じくらいの年だからリアルタイムで見たことないけど、実際会ってみたら自分の世界をもってて、それを魅せつけられる最高のエンターテイナーだと思った! 若さを保つ秘訣はお酒をやめたことらしいから、俺もやめたほうがいいかなと! ほんとにシビれちまったぜ!!」
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椿 鬼奴「25歳くらいのときに聴いていたので、なつかしくて本当に感動しました。実際お若くて驚きました! ライヴではアレンジをいろいろされていたのがすばらしかったですし、ジャムっているのがすごく楽しかったです。25歳の時付き合っていた彼が聴いていて、教えてもらってそこから聴いています。『ロックン・ロール』という曲をカヴァーして配信させてもらっているんですが、ダブルアンコールで聴くことができてよかったです! あわよくば共演したいですね!」