2003/06/20掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
『ストレート、ノーチェイサーで!』こんな台詞を女の前で言ってみたいもんですな。ストレートのお酒は好きだけど、筆者のような胃の悪いオジサンじゃ、チェイサー抜きじゃちょっとツライっす。
いきなり何の話かと言うと。ジャズファンなら必ず持ってなきゃいけない、と言うかDVDライブラリーに並べておくだけで立派なジャズ好きとして認知されるであろう基本的なジャズ映画の名作3タイトルが¥1575(税込)で6月20日にリリースされるのですが、その中にジャズフリークで有名な
クリント・イーストウッドが製作総指揮を執った、“孤高の高僧”
セロニアス・モンクのドキュメンタリー映画『ストレート、ノーチェイサー』も入ってるワケですよ。
フィル・ウッズや
ジョニー・グリフィンも出演した貴重な映像が拝めます。
他には、これもイーストウッドからみの『バード』。言わずと知れた
チャーリー・パーカーの生涯をクリント監督が愛情たっぷりに描いた作品ですね。
フォレスト・ウィテカーのユニークなチャーリー・パーカーも良かったけど、1番良かったのはバードランドのセットかな?
そして今回の大本命、ジャズファンならずとも決して忘れる事の出来ない名画『ラウンド・ミッドナイト』(写真はサントラ)ですね。
バド・パウエルをモデルにした半実話的な作品で、老いたミュージシャンと若者との友情物語を通して、滅び行くビ・バップの終焉と限りない喪失の記憶が美しく、哀しく綴られます。主人公を演じた
デクスター・ゴードンを始め、
ハービー・ハンコック、
ウェイン・ショーター、トニー・ウィリアムズ、フレディー・ハバード、ボビー・ハッチャーソンなどの超大物ミュージシャンが出演して、サントラの方もジャズの名盤になってますので、合わせてどうぞ!
『ストレート、ノーチェイサー』(HS-11896)
『バード』(HS-11820)
『ラウンド・ミッドナイト』(HS-11603)
泣く子も黙る3作品ですね! これを機会に3本まとめて、ぜひともお手元にどうぞ!
ここまで来たらジャズ映画の金字塔『真夏の夜のジャズ』や、未公開ながら、ジャズDVDとしてはスタンダードと化している『ロバート・アルトマンのジャズ』なんかも¥1500で出していただきたいものですな。