アルバム一枚を残しジャズの歴史から消えたドイツ人ジャズ・ヴォーカリスト、インゲ・ブランデンブルクの未発表音源とレア音源を集めた『シング! インゲ・シング!』(RTMCD-1034)が12月20日に発売されます。
インゲ・ブランデンルブルクは1950年代末から音楽活動をはじめ、65年にアルバム『It's All Right With Me』発表したものの、不遇な時代を過ごして表舞台から消え、1999年に亡くなりました。『It's All Right With Me』もジャズ・ファンの間で人気のレア盤として高値で取引されてきましたが、彼女の死後にCDで再発され、「ドイツのサラ・ヴォーン」と称されたその歌声が一般的に知られることとなりました。
『シング! インゲ・シング!』には、デッカから60年に発表したEPや、ドイツ各地のテレビ/ラジオ局に残した音源を収録。この中には、
ダスコ・ゴイコビッチや
テッド・ヒースのコンボとともに録音したものもあります。ジャズ・スタンダードや、ドイツ語で歌う「Over The Rainbow」、
エディット・ピアフの歌で知られる「水に流して」のカヴァーなど、全22曲を収録。