ケニー・バロン 2003/07/09掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
“〜私の東京はそっと雨〜”ジトっとしたこの季節、なかなか良い新譜に出会えず、頬づえついてモヤモヤしている人いませんか? そんなレイニーブルーな人にオススメしたいCDがあります! ジャズファンにはお約束の“困った時のDIW頼み”ってことで、ディスクユニオンはDIWより7月25日に発売されます、
ジョルジュ・ロベール&
ケニー・バロンの
『ピース』(写真・DIW-945 ¥2,625(税込))をご紹介。マイナーだけどハズレ無し!信頼ブランドDIWから久々の直球と呼んでも良いですかね?
ジョルジュ・ロベールなる人物は全く存じませんでしたが、ケニー・バロンの事はみなさん同様に良く知ってますよ! 昨年は
『ザ・モーメント』も出たし、最晩年の
スタン・ゲッツとのデュオによる共演盤
『カフェ・モンマントル』にも泣かされましたね。あれを聴いて名盤『ピープル・タイム』を久々に聴きたくなった方も多かったのでは? そんなシンプルなケニー・バロンを良しとする方に推したいのが今作です。『ピープル・タイム』同様、サックスとピアノのみのデュオ盤で、同様にライブ盤なのです。お相手のジョルジュ・ロベールなるサックス奏者は、資料によると
トム・ハレル、
リー・コニッツ、
クラーク・テリーらと共演し、めきめきと実力を上げているチャーリー・パーカー〜フィル・ウッズ直系のサックス奏者とのこと。なんだか良さそうな人じゃない? “フィル・ウッズ直系”なんて言われちゃうと筆者も聴きたくてワクワクしちゃいます。なんでもリーダー作を10作以上リリースしているヴェテランとのことで相手にとって不足無し! 曲も「I DIDN’T KNOW WHAT TIME IT WAS」や「TRISTEZA」「ROUND MIDNIGHT」「A DAY IN PARIS」などなど、耳に優しい、みんな大好きな馴染み深いナンバーが揃ってるところにも購買意欲を掻き立てられますな! まるでウィンダム・ヒルみたいなジャケットに録音の美しさを期待してしまいます。これを聴いて梅雨を有意義に過ごそうじゃありませんか! これで“もう頬づえはつかない(ATG)”!