2003/07/31掲載(Last Update:08/03/31 17:57)
意外と言ったら失礼でしょうか? 強豪犇く今週のジャズチャートの中では比較的に地味な印象の
ロニー・プラキシコ・グループのライブ盤が堂々の1位です! 地味と言っても佇まいの話で、演奏はファンキーこの上無い快演なんで、こういうのが1位になると嬉しいです。最近1位になるアーティストと言えば小曽根真とか
ラリー・カールトンとかビッグネームが多かったんで、プラキシコみたいなアーティストは新鮮!
さて、そのラリー・カールトンは何と先週3位から、いきなり16位にダウン! なんとも大胆にランクダウンしたものです。
今週初登場で、気になる作品をピックアップしますと、まずは5位に初登場した
村田陽一の
『アブソリュート・タイム』ですね。ソリッド・ブラスもそうですが、この方の編曲家としての才能は本当凄いです。幅広い氏の活動をそのまんま表すような参加ミュージシャンを見るだけで僕なんかノックアウト!
吉田美奈子、
白井良明。ジャズチャートでこの名前を見るのも珍しいね。小倉博和(天才)や、元・
オリジナル・ラブのあの伊達男でしょう!? 小松秀行の名もありますね! 初期オリジナルラブのタイトなリズムを支えた名手であります。
10位に初登場した
『Vibes』(写真)は
野呂一生や斎藤ノブなど大御所のフュージョニストが多数参加したユニットですが、僕なんかには、そんな彼等が、かすんで見えちゃう
陣内大蔵の参加にビックリ! 久しぶりに名前を聞いたよ。ミスター“風”ことジンノウチ様! 古くはメントスのCMで彼の「新しい風」が流れていたのを憶えてませんか? 相変わらずの個性的なヴォイスにこみあげる懐かしさ! そうか、こういったAOR路線にシフトチェンジしてもいい年齢だよね!
意外に地味な滑り出し、11位に初登場した
ハロルド・メイバーンの
『ドント・ノー・ホワイ』。再デビューと言っても良いほど近年のメイバーンのスタイルを決定づけたヴィーナス・レコードからのリリースですが、ん?『ドント・ノー・ホワイ』?? 我に聴き憶えあり。そうだ、1年中CD屋で流れまくった
ノラ・ジョーンズの大ヒット曲じゃないか! 御大メイバーン様にこんなミーハーな曲を弾かせるなんて、商売の臭いがチラついて困ったもんですが、やっぱり聴きたいメイバーンが弾く「ドント・ノー・ホワイ」!そもそもジャズって、昔からその時その時の流行歌を取り入れてナンボの音楽ですからね。それがスタンダードになってるわけで、こういうのもアリかもね! ハロルド・メイバーンだもの、悪いわけが無い。聴かなくても演奏が浮かびます。
“アッキー”ことアキコ・グレースの“ニューヨーク3部作”(←スコセッシみたい)の完結編『New York Style』は残念ながら20位で登場。14位のSayaにどこまで迫れるか? 次週に期待しましょう!