“ヴィオラのカザルス”と称されるロシアのヴィオラ奏者、
ユーリ・バシュメット(Yuri Bashmet)の60歳を記念して、ニュー・アルバム
『シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ&死と乙女、魔王』(SICC-1630 税込2,520円)が5月22日にリリースされます。
手兵モスクワ・ソロイスツとのシューベルト作品集。ほぼ5年ぶりの新録音で、モスクワ・ソロイスツ創立20周年記念録音(2012年)でもあります。
シューベルトの「アルペジオーネ・ソナタ」は、バシュメットにとってもっとも重要なレパートリーあり、3回目の録音となる当アルバムの演奏は、
ミュンヘン・フィル首席チェロ奏者のクルーク編曲による室内オケ伴奏版。「魔王」は
シューベルトの有名な歌曲をC.G.ヴォルフがヴァイオリンとヴィオラ用にアレンジした珍しい編曲版を使用。「死と乙女」はマーラー編曲に基づく弦楽合奏版で、バシュメットにとっては1991年以来2度目の録音となります。
「ヴィオラは音楽宇宙の根幹をなす重要な星」と言い切るバシュメットのヴィオラの特徴は、その美しく深みをたたえた音色、卓越したテクニックにあります。当シューベルト・アルバムは、そうしたバシュメットの魅力を、ソロ、室内楽、そして指揮と多彩な角度で味わうことのできる画期的な新録音です。